
桜が見頃の時の京都は、1年のうちでも多くの観光客が訪れるハイシーズン。
でもゆっくりと京都の街を楽しむには、人混みを避け、時期をずらして訪れるのもおすすめです。
嵐山の松尾大社に行けば、黄色い花をつける、かわいらしい山吹が楽しめます。
また、5月に入れば近頃話題の「青紅葉」が目に爽やか。
伝統の「壬生狂言」はセリフのないノンバーバルの舞台。重要無形民俗文化財として大切に受け継がれています。
お弁当を買って、のんびりと出かけたいですね。
嵐 山
大山咋神(おおやまぐいのかみ)を祭り、境内に霊亀ノ滝(れいきのたき)、亀ノ井の名水がある松尾大社は「酒造の神様」として知られています。境内には川が流れ、黄色に咲き誇る約3000株の山吹の花を見ることができます。期間中、4月22日(日)には松尾大社のお祭りである神幸祭の神輿出御がおこなわれ、七条通の桂大橋上流付近の舟渡御(川渡り)が圧巻。桂離宮の対岸の河原斎場で神輿が6基そろって祭典をおこないます。また4月15日(日)には日本酒の会、5月3日(木・祝)は平成の一夜酒(甘酒の無料授与)。5月5日(土・祝)には亀の市(フリーマーケット)も開催されます。
北野白梅町
北野天満宮の境内西側には、天正19年(1591)豊臣秀吉公が洛中洛外の境界として、また水防のために築いた土塁「御土居(おどい)」の一部が残り、史跡に指定されています。その史跡「御土居」には、今も自然林が残り、四季折々の美しさを感じることができます。なかでももみじは、御土居一帯におよそ250本、樹齢350年から400年に及ぶものも姿を残しています。秋の紅葉も美しく知られていますが、初夏の青もみじの清々しさもまた格別。期間中、宝物殿では「宝刀展Vと非公開文化財特別展」がおこなわれ、約30振の御神刀が一挙に公開されます。毎月25日には「天神市」も開催、露店が軒を連ね終日にぎわいます。
壬 生
壬生寺(みぶでら)の壬生狂言は、正しくは「壬生大念佛狂言」と言い「壬生さんのカンデンデン」という愛称と共に、古来から京の庶民大衆に親しまれてきました。鎌倉時代に円覚上人が念仏を無言の仮面劇に仕立てたのが始まりで、一般の能狂言とは異なり、かね・太鼓・笛の囃子に合わせ、すべての演者が仮面をつけ、一切「せりふ」を用いず無言で演じられます。毎日の序曲として演じられる「炮烙割(ほうらくわり)」では、節分に参拝者が厄除けを祈願し奉納した炮烙を、舞台から落として次々に割っていきます。現在、壬生狂言は30演目が伝承され、その中から1日に5番ずつ上演されます。
河原町五条
コロッケ
プレーン、バジル、ブルーチーズなど定番のクリームコロッケから、筍と木の芽など、季節のメニューまで約10種のコロッケがそろいます。どれもビールやワインなどに合うので、外飲みのお供におすすめ。価格は200円前後。
出町柳
助六寿司
唯一の商品「助六寿司」を創り続ける持ち帰り専門店。3日間炊き込み、味をとことん染み込ませたお揚げを使ったいなり寿司と、具材に細やかな仕事を施して食感の良さを追究した細巻き。1人前800円、前日までに要予約。
四条烏丸
スペシャルエッグサンド
イートインスペースも併設のデリショップ。サンドイッチは注文ごとに作ってもらえます。グラハムブレッドをトーストし、ゆでた卵とマヨネーズで和えた卵サラダをサンド。ミネラル豊かな自然海塩をトッピング。1180円。
祇園四条
おはぎ
78歳の川崎加津子さんが一人で切り盛りするおはぎ専門店。もち米をつぶさずに成形することで、米の粒感もしっかり。素材の香りが生きたおはぎは時間が経ってもかたくなりません。古代米、青梅、梅など全8種、170円~。
新門前通
骨董
「若い方でも手の届くものを」と印判手やプレートガラスなど、明治以降の器も並ぶ骨董店。染付ひとつとっても江戸から昭和まで、一度に見比べられるのがうれしい。江戸後期、淡路島で始まった珉平焼など、豆皿は4500~6000円。