
紅葉が見頃の京都は、観光客で最もにぎわいを見せる季節。
涼しくなるのが早かった今年は、とりわけ鮮やかに赤く色づき、近年のうちでも最もきれいだと言われています。
数え切れないほどの紅葉の名所から、定番かもしれませんが、やっぱりはずせない2カ所をご案内。
いま、話題の京都の朝ごはんもご一緒にお楽しみを。
早起きしてのお出かけとなりますが、澄んだ朝の空気もまた、京都のごちそう。
いつもと違った表情にドキッとする出会いがあるかもしれません。
東福寺
境内のカエデ約2,000本が一斉に赤く染まります。本堂と開山堂を結ぶ回廊、通天橋からの眺めは随一。まるで、茜色の天上を散歩しているかのようで、赤と黄色の見事なグラデーションに息をのみます。東福寺は摂政九條道家が祖父の菩提寺として鎌倉時代に創建されました。
天得院
紅葉の期間中、特別拝観を実施する天得院。杉苔でおおわれた枯山水庭園に紅葉が映え、ツワブキやフジバカマが見頃を迎える。独特の障子窓からの風景はまるで絵のようなワンシーン。昼食、茶席、夕食とのセットで鑑賞が可能に。茶席は1,300円、昼食と夕食は4,320円(拝観料込)、前日までの予約がおすすめ。
南禅寺
別名・天下龍門と呼ばれる大きな三門に赤く染まった紅葉が映える。ぜひ楼上にも上がってみて。三門の上からは紅葉があふれる境内はもちろん、ところどころに色づいた京都の街並みの絶景が広がります。このほか、モダンなレンガ造りの疏水橋・水路閣や、枯山水の方丈庭園など、広い境内には紅葉の名所がたくさんあります。
茶寮 宝泉
ふたを空けた瞬間、栗の香りがふわり。丹波栗を丁寧に裏ごしして炊きあげたおしるこです。とろりと濃厚で、ひと口いただくと体じゅうにじんわりと自然な甘みがゆきわたるよう。中には大きな栗の実がごろりと2つ、ホクホクとした歯触りをお楽しみに。1,500円。
創業70年余りのあずき処「宝泉堂」が手がける茶寮。目の前に日本庭園の広がる数寄屋造りのお座敷で、四季折々のお菓子をゆっくりと楽しめます。
烏丸御池
美味を少しずつ、京都の名物が大集合
季節感を大切にした料理に定評のある店。「朝ごはんで、京都の名物をたくさん味わってほしい」と、魚の西京焼きや白みそのお椀、だし巻き、胡麻豆腐など10品を2つのお膳に分けて提供。炊きたてのご飯とともに滋味豊かなお総菜を楽しめる。一汁十菜2,500円。
丸太町
コース仕立ての特別感に感激
土鍋ご飯を主役にした朝食は、気負わずに楽しめると評判。先付に始まるコース仕立てのなか、序盤にタイミングを見計らって炊きたてのご飯が土鍋ごと登場し、好きなだけいただけます。カウンターゆえ、椀物や焼き魚など、全7品が目の前で丁寧に作られ、熱々でサーブされます。朝ごはん2,800円。
烏丸御池
最高の贅沢、ふわふわ錦糸卵のちらし寿司
ふんわりと載せられた錦糸卵の下には、マグロの赤身やぷりぷりのタコ、とろける煮穴子など、ひとつずつ手間をかけて仕込まれたネタが宝石のようにびっしり。朝から贅沢に、しっかりと満足感を味わえます。ちらし寿司1,250円。