南アフリカ共和国 プレトリア
南アフリカ共和国 プレトリア

街を紫に染める
7万本のジャカランダ

南半球が春を迎える10月、南アフリカ共和国(通称:南アフリカ)の街・プレトリアではジャカランダが一斉に紫色の花を咲かせる。気候が暖かくなる時期に咲くことから、日本の桜のように、春の訪れを告げる花として親しまれている。ジャカランダは南アフリカの他の都市でも見ることができるが、プレトリアでは街路樹としていたるところに植樹され、開花の時期には街が花であふれることから別名「ジャカランダシティ」と呼ばれているほど。
ジャカランダは元々南米の花だが、ある農夫がブラジルから持ち帰った2本の苗木があまりにも美しかったため、街中に植えられることになったのだとか。たった2本の苗木は100年の時を経て数を増やし、今ではプレトリアの街だけで約7万本ものジャカランダが植えられている。日本一の数を誇る桜の名所・吉野山でも桜の本数は約3万本なので、7万本という数には驚かされる。開花の時期は年によって変動するが、満開のタイミングで訪れることができれば、あたり一面紫色の街並みが出迎えてくれる。

南アフリカ共和国
ユニオン・ビルディング

ネルソン・マンデラが大統領就任演説を行ったユニオン・ビルディング。広場の中央にはマンデラ像が立つ。

南アフリカ共和国

激動の歴史を語る
強く美しい都市

ジャカランダの街として知られるプレトリアは、政府機関や官庁、各国の大使館が集まる南アフリカの行政首都。海抜1400mの高原に位置する街にはコロニアル様式の建造物が点在し、趣ある街並みにジャカランダの花がよく映える。気候は亜熱帯気候に属し、年間を通して温暖で過ごしやすい。

プレトリアは、イギリスによる統治から逃れてこの地に辿りついたオランダ系移民のグループによって築かれた街。ズールー族(南アフリカの最大民族)やイギリスとの紛争を繰り返した激動の歴史を経て、南アフリカの中心都市の一つにまで発展を遂げた。街中にはそんな街の歴史を物語る建造物やモニュメントが点在している。中でも、街のランドマークであるユニオン・ビルディングには必ず訪れたい。政府の中枢機関が集まる建物の一番の見どころは、高さ9m、国内最大のネルソン・マンデラ像だ。ネルソン・マンデラはアパルトヘイト(当時の南アフリカの政策方針であった白人と非白人の隔離政策)の撤廃活動に身を投じ、南アフリカ初の全人種参加選挙により大統領に就任した人物。1994年にユニオン・ビルディングで行われた大統領就任式は、南アフリカが全人種・民族融和への道を歩み始めた歴史的瞬間として今なお語り継がれている。

ジャカランダ

並木道のジャカランダも美しいが、歴史的建造物のそばに咲くジャカランダも趣がある。

そんな歴史的見どころが多い街だが、観光地としての楽しみも豊富。日本ではなかなか味わえない南アフリカ料理のレストランや、伝統工芸品を扱うショップを訪れて、土地の生活や文化を感じよう。また、プレトリアから車で1時間ほどの郊外には野生動物保護区が点在。南アフリカ観光の醍醐味ともいえるサファリ体験も楽しめる。

色にメッセージを込める
ズールー族のビーズアート

古くからビーズ工芸が盛んな南アフリカ。とくにズールー族のものが有名だが、彼らが作る工芸品のビーズには色によって意味があり、かつてはメッセージの伝達手段としてもビーズが用いられてきたそう。今では南アフリカを代表する工芸品として人気を集めている。

アクセサリー

4・5.カラフルでファッション性が高いアイテムが多いのが魅力。6.アクセサリーのほか、ビーズでできた動物モチーフの置物も多い。

南アフリカならではの
野生動物をバーベキューで

南アフリカ料理といえばゲーム・ミート。ゲームとは狩猟の獲物を意味し、バッファローやワニなどあらゆる野生動物が食卓に並ぶ。ゲーム・ミートをバーベキューで楽しむのが定番の週末の過ごし方だ。南アフリカの特産品であるルイボスティもぜひ味わいたい。

バーベキュー

1.スパイスを利かせたミートロ―フ・ボボティは、南アフリカの国民的料理。2.大きなグリルで豪快に調理されるゲーム・ミート。3.日本でも健康茶として人気が高いルイボスティの原料となるルイボスは、南アフリカの一部の山脈でのみ自生している。

南アフリカならではの
野生動物をバーベキューで

南アフリカ料理といえばゲーム・ミート。ゲームとは狩猟の獲物を意味し、バッファローやワニなどあらゆる野生動物が食卓に並ぶ。ゲーム・ミートをバーベキューで楽しむのが定番の週末の過ごし方だ。南アフリカの特産品であるルイボスティもぜひ味わいたい。

野生動物の世界に
足を踏み入れる
南アフリカ観光のハイライト

雄大な自然が広がる南アフリカには、多種多様な野生動物が生息。そんな野生動物の世界を間近で見ることができるのがサファリドライブだ。サファリカーで野生動物保護区を巡り、動物たちの自然のままの姿を観察しよう。

サファリ

7.キリンやシマウマなど、草食動物が共存する姿が見られることも。8・9.サファリの王様、ライオンにも至近距離まで近づくことができる。知識豊富なレンジャー(サファリガイド)の話も楽しい。