アルバカーキ国際気球フェスティバルとは、アメリカ合衆国(通称アメリカ)、ニューメキシコ州にあるアルバカーキで開催される気球イベント。毎年10月の第一土曜から第二日曜まで、世界中から5500以上のバルーンと操縦者がアルバカーキに集まり、その規模は世界最大だ。
9日間にわたる期間中、会場であらゆるプログラムや競技が催される。参加するすべての気球が一斉に上空を目指す「マス アセンション」や、ライトアップした気球が幻想的な景色を生みだす「バルーン グロウ」など、昼夜問わず繰り広げられる気球の競演は壮観の一言。アニメのキャラクターなど、ユニークな形をした気球も多く、訪れる人を飽きさせない。この時期のアルバカーキは気侯も穏やかで過ごしやすいため、草原に腰をおろして空を舞う気球を一日中でも眺めていられそうだ。
この国際気球フェスティバルが行われるのは、ニューメキシコ州最大の都市、アルバカーキ。州のほぼ中央に位置し、交通の要として発展を遂げてきた街だ。シカゴからロサンゼルスまで、約4000㎞を横断する旧道ルート66が通り、中心地は高層ビルが立ち並ぶビジネス街として機能している。
そんな商業都市としての顔を持つアルバカーキだが、土地の歴史は古く、数千年前からアメリカ先住民が暮らしていたことを証明する遺跡などが見つかっている。その後18世紀にはメキシコから入植したスペインの植民地となり、南西部独自の文化が築かれることとなる。
1707年にスペイン人によって創建されたオールドタウンは、当時の面影を感じられる保存地区だ。日干しレンガを使った建物が保存されていて、その独特の雰囲気が多くの観光客を惹き付ける。オールドタウンには、アメリカ南西部で産出されるターコイズのアクセサリーや、先住民による工芸品などが売られる店が並び、土地ならではのアイテムを見つけるのにもいい。
さらに郊外へ足をのばして訪れたいのがペトログリフ国定公園。先住民の残した岩絵が多数保存されており、太古から続く人々の営みを感じることができる。広大な岩山を歩き、土地の歴史に思いを馳せたい。
アルバカーキの街を東西に走る大通りは、かつてルート66と呼ばれた旧道。1926年の開通後、約半世紀にわたって西部の発展に大きな役割を担った。あらゆる映画や音楽に登場し、今なおアメリカのポップカルチャーの題材にされる象徴的な存在だ。
アルバカーキの街を東西に走る大通りは、かつてルート66と呼ばれた旧道。1926年の開通後、約半世紀にわたって西部の発展に大きな役割を担った。あらゆる映画や音楽に登場し、今なおアメリカのポップカルチャーの題材にされる象徴的な存在だ。
レストランで「赤?青?」と聞かれたら、それはトウガラシの種類のこと。熟れていない青と完熟の赤、2種類のトウガラシを使い分け、あらゆる料理をスパイシーに仕上げるのがニューメキシコ流だ。品種にもよるが、青は赤の10倍もの辛さ。
アメリカ南西部で産出されるターコイズ。先住民の人々は昔から儀式で用いたり、旅の守護石として身につけたり、神聖なものとして大切にしてきた。石によって表情が大きく異なるのも魅力。
アルバカーキの中心地から西へ約27km先にある国定公園で保護されているのは、先住民が描いた膨大な岩絵。1300~1650年頃に描かれたもので、その数は約 25,000 点にものぼる。鳥やヘビなどのほか、幾重にも重なる円など、抽象的なものもあり、散策ルートに沿って見てまわれる。
アルバカーキの中心地から西へ約27km先にある国定公園で保護されているのは、先住民が描いた膨大な岩絵。1300~1650年頃に描かれたもので、その数は約 25,000 点にものぼる。鳥やヘビなどのほか、幾重にも重なる円など、抽象的なものもあり、散策ルートに沿って見てまわれる。