タイ東北部に位置するウドーンターニー県の中心街から南東へ約43㎞の位置にあるクンパワピー郡。この地にあるノーンハーン湖では、毎年12〜2月に、この世のものとは思えない幻想的な景色を見ることができる。
早朝6時、静けさ漂う湖は徐々に陽の光を帯び始め、水面を埋め尽くす赤い睡蓮の花が満開に。総面積約36㎢の広大な湖は、一面鮮やかな紅に染め上げられ、その光景は、明けた空の青との対比でさながら極楽浄土のようだ。1~2月上旬には観賞用のボートが運航されており、湖の上から美しい景色を堪能できる。
漁場として地元の人々の暮らしを支えているノーンハーン湖。普段の静寂とは対象的に、睡蓮のシーズン中はタイ国中から多くの人々が足を運ぶ。冬の朝に数時間しか見られないこの景色は、ひとときの夢と呼ぶにふさわしい刹那的な美しさで訪れた者を魅了する。
サンスクリット語で「北の町」を意味するウドーンターニー県。1960年代のベトナム戦争時にアメリカ空軍の基地が多数置かれ、米軍兵士をもてなすために多くの県民が英語を学んだ。その結果、1976年のタイへの基地返還後も海外への出稼ぎが積極的に行われ、近隣他県にはない豊かな国際性を見せている。
国民の9割が仏教徒のタイでは、人々の生活と寺院が密接に結びついている。ウドーンターニー県でも、豊かな緑に囲まれたワット・パー・プー・ゴーンや竜王ナーガの棲家と言われているワット・カムチャノットなど、多くの寺院で人々が日常的に足を運び、祈りを捧げている。
古代文明の研究においてもこの地は注目の存在だ。世界遺産バーンチェン遺跡を代表とする東南アジア独自の文明の痕跡は、早くから農耕文化が根付いていた証とされているが、その実態は多くの謎に包まれている。
また、食文化はタイ東北部のイサーン料理がベースとなっており、ラオスの影響が色濃い。辛味の強いものが多く、焼き鳥のガイヤーンや青パパイヤサラダのソムタムなど、日本でも知られるタイ料理もイサーンから広まったものである。
若い世代による起業も増加しているウドーンターニー県。ビジネスの新天地としても注目を集めており、今後のタイの発展において重要な役割を果たす可能性を秘めている。
紀元前3600年頃〜紀元前200年頃の集落跡と言われているバーンチェン遺跡。多くの土器や槍先が発見され、プー・プラ・バート歴史公園の奇岩にも釣りや狩りの様子を描いた壁画があるなど、この地の人々が早くから農耕や狩猟文化を持っていたことが伺える。
紀元前3600年頃〜紀元前200年頃の集落跡と言われているバーンチェン遺跡。多くの土器や槍先が発見され、プー・プラ・バート歴史公園の奇岩にも釣りや狩りの様子を描いた壁画があるなど、この地の人々が早くから農耕や狩猟文化を持っていたことが伺える。
紀元前3600年頃〜紀元前200年頃の集落跡と言われているバーンチェン遺跡。多くの土器や槍先が発見され、プー・プラ・バート歴史公園の奇岩にも釣りや狩りの様子を描いた壁画があるなど、この地の人々が早くから農耕や狩猟文化を持っていたことが伺える。
独特の建築様式を持ち、モダンなデザインも積極的に取り入れるタイ東北部の寺院。パワースポットとして有名なワット・カムチャノットはタイの人気ドラマの舞台にもなり、信仰の場でありながら身近な存在として人々の暮らしに溶け込んでいる。
独特の建築様式を持ち、モダンなデザインも積極的に取り入れるタイ東北部の寺院。パワースポットとして有名なワット・カムチャノットはタイの人気ドラマの舞台にもなり、信仰の場でありながら身近な存在として人々の暮らしに溶け込んでいる。
独特の建築様式を持ち、モダンなデザインも積極的に取り入れるタイ東北部の寺院。パワースポットとして有名なワット・カムチャノットはタイの人気ドラマの舞台にもなり、信仰の場でありながら身近な存在として人々の暮らしに溶け込んでいる。
いくつもの小さなマーケットが連なり巨大な市場となっているナイトマーケットは、観光地化されていない現地の若者たちの遊び場。土産物などは取り扱っていないが衣料品や雑貨、食べ物などを安価で買うことができる。
タイ東北部の郷土料理で日本人にも愛好家が多いイサーン料理。ラオスの影響が色濃く、強い辛味や酸味が特徴で、もち米と共に食べるのが一般的。現地には数多くの屋台が建ち並び、肉から昆虫・爬虫類まで豊富な食材がお手頃な値段で味わえる。