アメリカ合衆国のアイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州にまたがるイエローストーン国立公園。約1800万年前の火山の噴火口跡で形成され、同国を代表する国立公園として広く知られている。
世界最大の湧出量を誇る温泉地帯であるこの公園には、1万箇所を超える温泉が点在する。中でもアメリカ最大の熱水泉であるグランド・プリズマティック・スプリングは、虹色の色彩が目を引く人気のスポットだ。
この鮮やかなコントラストはバクテリアによるもので、外周のオレンジ色は気温により変化し、冬になると深い緑色を描き出す。中心部はあまりに高温なためバクテリアが生息できず、水そのものの澄み渡った青色を映し出している。
直径約113mという巨大な泉の全貌は、南側の山にあるビュースポットから見下ろすことで望むことができる。間近でその⼤きさを体感するなら、脇に設置された歩道からの観察がおすすめだ。
イエローストーン国立公園を訪れる観光客の多くが滞在地として利用するのが、ワイオミング州の街・ジャクソンだ。州北西部の深い谷の中にあり、穴に落ちたような錯覚に陥る街ということで、ジャクソンホールという呼び名が広く浸透している。
ジャクソンホールはイエローストーン国立公園への玄関口であることから、飲食店や宿泊施設が充実しており、公園周辺に点在する街の中でも文化的中心地となっている。観光が主産業だが、かつては牧畜が盛んで、街並みにも西部開拓時代の面影を色濃く残している。一歩足を踏み入れれば映画の世界に迷い込んだかのようなノスタルジーを呼び起こす。定期的に行われる西部劇のショーも名物だ。
食文化では古き良きアメリカを感じさせるカウボーイ料理を伝え、地元産のバイソンを使ったステーキやビッグサイズのハンバーガー、豆の煮物などがよく知られる。また、隣接するモンタナ州で自生しているハックルベリーを原料とするジャムもお土産として人気で、イエローストーン国立公園でも販売されている。
イエローストーン国立公園の南側にはジャクソンホールの大部分を占めるグランドティトン国立公園がある。清らかな空気に満ちた山々や湖の景色は、まさにアメリカの原風景であり、同国の中でも最高峰の美しさという呼び声も高い。
ワイオミング州は全米でも最も人口が少ないことから、中心地であるジャクソンホールも牧歌的で穏やかな時間が流れている。懐かしさを感じさせる街並みやカウボーイ関連の資料を展示する博物館などで、西部開拓時代のアメリカを体感できる。
ワイオミング州は全米でも最も人口が少ないことから、中心地であるジャクソンホールも牧歌的で穏やかな時間が流れている。懐かしさを感じさせる街並みやカウボーイ関連の資料を展示する博物館などで、西部開拓時代のアメリカを体感できる。
ワイオミング州は全米でも最も人口が少ないことから、中心地であるジャクソンホールも牧歌的で穏やかな時間が流れている。懐かしさを感じさせる街並みやカウボーイ関連の資料を展示する博物館などで、西部開拓時代のアメリカを体感できる。
ワイオミング州周辺ではダッチオーブンや焚き火で調理するチャックワゴンディナーと呼ばれるカウボーイ料理が西部開拓時代から受け継がれ、観光牧場などで食べることができる。炭火焼きのステーキや豆の煮物などシンプルなものが定番。
ジャクソンホールでは、周囲一帯に雄大な自然が広がっており、群れで暮らすエルクなど、都会ではお目にかかれない光景をそこかしこで見ることができる。
保護区に隣接していることから、ジャクソンホール住民にとってエルクは身近な存在。エルクの角を加工したオブジェや工芸品が生活に溶け込んでおり、ジャクソンタウンスクエアの入り口ゲートもエルクの角でできている。