ミラノ ドルチェ トレ・スパーデの
ミラノのレストランで腕を振るっていた川邊信治さんが考案。クリームチーズのようなクリーミーな食感で、しっかりとした固さを保ちながらもフォークを入れるとすーっと沈み込んでゆく官能的な手応え。 舌にまったりと絡みつきながらスッと溶ける食感に悩殺される。素材本来の持ち味をギュッと凝縮したシンプルで大人っぽい味わいだ。
「良質な生クリームをふんだんに使った生地を低温でじっくりと焼き上げ、1日かけてゆっくりと冷やします。すると自立するほど濃厚できめ細やかな食感が生まれます」と川邊さん。プレーンにチョコ、抹茶の定番に、ピーチ、マロン、洋梨、ピスタチオなど季節の味がそろう。
洛叉庵の
このとろ〜りと伸びる極上のわらび餅は、必ず予約をしないと手に入らない。箸で持てる限界のとろとろ具合。口のなかでふるふるっと揺れてはかなく溶けていく、一度食べると忘れがたい味わいだ。「わらび粉と砂糖、抹茶を加えるだけで特別なことはしていません」と女将さんは言うが、水の分量や固め方の絶妙なさじ加減ひとつで、この食感を生み出している。
メニューはわらび餅のみ。作り置きは一切せず、受け渡しの時間を見計らって4時間かけ、ベストな状態に仕上げて手渡される。だからこその完全予約制というわけだ。夢見心地の食感を大切な人に届けたい。
コリックアイスキャンディ製造所の
旬のフルーツ果汁をギュッと詰め込んだ、手作りのアイスキャンディが評判。店主の竹下二郎さんは、信頼できる農園から旬の果実を取り寄せ「口の中の記憶に残る味を」という思いを込めて仕込む。
フルーツの旨みを凝縮したアイスは、ザクロの酸味とメロンとマンゴスチンの濃厚な甘みで爽やかなカクテルをイメージしたモヒートや、パイナップルに柑橘系のベルガモットを合わせ華やかな味わいに昇華させたものなど、素材の組み合わせが唯一無二でおもしろい。
7月には宮古島で採れたグァバや糖度の高いマンゴー、桃やイチジクなどで作る予定だという。営業は9月まで。オフシーズンには農園をめぐって次のシーズンに備えるなど、素材の追求を欠かさない。
ニック新神戸店の
精肉店のイメージを覆す、カフェのようなおしゃれな空間。しかも購入した肉を気軽にイートインできると評判の「ニック」。こちらで販売するサンドイッチが、新神戸名物として評判だ。
塩、コショウ、香辛料で下味をつけた塊肉に低温でじっくりと火を入れ、香ばしく焼き上げる。このローストビーフを厚切りし、高温でさっと揚げてカツに。 決め手は衣に染ませる特製ソースで、デミグラスソースに牛スジや香味野菜を加え、醤油、みりん、シェリービネガーを隠し味に効かせた芳香ある味わい。 淡路島産玉ネギのスライスがさっぱりしたアクセントとなり、赤身ならではの旨みが口いっぱいに広がる。ほかにローストポークカツやハンバーグサンドも見逃せない。