メゾン・ダーニの
東京・白金にあるパティスリー「メゾン・ダーニ」では、フランスとスペインの国境に位置し、風光明媚で知られるバスク地方の伝統的なスイーツ「ガトーバスク」や、「マカロンバスク」を中心とした焼き菓子を作る。「マカロンバスク」はマカロンの発祥とされている素朴な伝統菓子。1660年にルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズが結婚式を挙げた際に王室御用達のパティシエが献上したという縁起の良いお菓子だ。
スペイン産アーモンド、徳島県産のハーブ卵を使い、バスク地方の伝統的な製法をもとに作られ、アーモンドの風味がしっかり効いたしっとりやわらかな食感。バスク地方在住のアーティストが手がけたパッケージの絵画も可愛い。
confiserie ESPACE KINZOの
まるで宝石のような、ノーブルさが際立つお菓子。その名も「パート・ド・クルスティヤン」。日本でいうところの「琥珀糖」。和菓子ではおなじみの砂糖菓子だ。このお菓子を作るのは、洋菓子界の重鎮・西原金蔵シェフ。2018年5月、シェフは65歳を迎えると同時に、自身の店「パティスリー オ・グルニエ・ドール」を惜しまれつつも閉店。1年を経て、マダムの純子さんと2人で週末だけの店を改めてスタートさせた。
シェフの師匠であるアラン・シャペル氏にかつてリクエストされた「まわりがシャリッと薄く、中はやわらかくみずみずしいパート・ド・フリュイ(フルーツのピュレを固めたゼリー)を考えてほしい」という言葉を胸に試行錯誤の末に完成した品は、どこまでも薄い糖衣のはかなさが刹那的。ひとかじり、シャリッと軽い食感の後の口どけとともに広がるハーブやフルーツの香りもまた、五感を刺激する。薄衣に閉じ込められた甘美の素は、ユズ、赤ジソ、バラなど、京都素材にこだわる。「もしここにシャペルさんがいたなら・・・」と、シェフ。
常温で保存できるところも手みやげにはうれしい。
ただし持ち運びは、繊細なお菓子ゆえに丁寧に。
YARD Coffee &
Craft Chocolateの
言わずと知れた大阪の名パティスリー「なかたに亭」の新展開は、チョコレートとコーヒーを軸に据えたカフェ。店の方向性を模索していたシェフ・中谷哲哉さんが、東京のロースターでコーヒーを学んだ息子の奨太さんから「店を一緒にやりたい」という申し出を受け入れ、2人でスタート。まずはサンフランシスコを視察し、その自由な空気感に刺激を受けた結果「クラフト(手作り)」をテーマに店を作り上げた。
平安貴族の装束「襲の色目」から着想を得て、紅葉、橘、竜田川など季節の風情を表現。鮮やかな彩りの餡は、人参や紫芋など食材が持つ色を生かしたもの。
ときには、ドライフルーツなども使う柔軟な発想で生まれる組み合わせは、なんと200種類も。色と風味を繊細にかさねた見事な調和の味わいは、大切な方にこそ届けたい。1週間前までに予約を。
手みやげにおすすめはビーン・トゥ・バーのチョコレートと、その風味を生かしたマフィン。シンプルな見た目の想像を超える、複雑な食感と風味が絶妙。32年の積み重ねの上に「新たなる名店」の予感を抱かせるひと品だ。
大鳳餃子の
神戸市東灘区にある餃子専門店「大鳳餃子」で評判の、カラフルなマカロン餃子。梅、しそ、チーズ、キムチ、いかすみ、たけのこ、すじ、ゆず、ポテト(紫芋)の9種あり、それぞれ素材の味が生かされ、何もつけずにそのままいただける。サクッとした食感でもちっとした皮は、石臼で挽いた風味ある小麦粉で手ごね。国産の野菜を使用し、調味料にもこだわる。
通販でも買える餃子は、急速冷凍により、ひとつひとつにおいしさをぎゅっと閉じ込めることで、家庭でも出来立ての味わいが楽しめるという。マカロン餃子は見た目も楽しくホームパーティーなどに最適。おしゃれなパッケージのギフトセットもある。