すっきりお片付けブログ
子どもはどうして
片付けないの?
おもちゃの片付けと
『置き場所』
について
この春、お子様が入園・入学などの進級・進学の節目を迎えられた方もいるかと思います。バタバタした日々が少し落ち着き、お子様たちも新しい環境に慣れた頃なのではないでしょうか。
そして、このバタバタが落ち着いた頃に気になってくるのが『お子様の散らかしグセ』だというお話もよく聞きます。
✔️ 「片付けなさい」と常に注意している
✔️ 出しっぱなしを3回注意したら、そのおもちゃを隠してしまう
✔️ 「床に置いたものは全て捨てる」と宣言する
✔️ 本人が自分で片付けない。親をアテにしている
✔️ 大切なものもなくしてしまう
子どものお片付けに関するアンケート結果では、こういった親の不満があるようです。
【アンケート参考:ノムコムwithKids】
子どものお片付けに関するアンケート結果発表
では、どうして「片付けなさい」と言葉をかけても、「捨てる」と言っても、子どもたちは自発的に片付けないのでしょうか?
今回はその理由と、子どものおもちゃ等を置く際のコツについてお伝えします。
実は、子どもたちは基本的に「きれい好き」。
きれいな環境が整っていれば、それをキープしようとします。
「家では片付けが苦手で出しっぱなしなのに、幼稚園や学校では丁寧に片付けるんです…」と、不思議に思う声を親御さんから良く聞きますが、それは幼稚園や学校は子どもたちが片付けやすいような環境を整えているから。
ご自宅でも『片付けられる環境や仕組み』が整っていたら、「片付けなさい」と言わなくても動けるようになる、というわけです。
ただ、子どもたちに「片付けなさい」と言っても、子どもたちは『何をどうしたら良いのか』ハッキリとは分かっていません。
「片付けなさい」という言葉ではなく、もっと具体的な作業に分けて声をかけてあげると、子どもたちも動きやすくなります。
こちらのコラムでも何度もお伝えしている『分ける』という作業から初めていきましょう。子どものおもちゃの場合は、以下のステップで分けます。
STEP1
「よく遊んでいる」か、そうでないか
子どもたちにも、おもちゃにブームがあるもの。ここ最近、そのおもちゃでよく遊んでいるものかどうか、子どもたちに聞いて判断してもらいましょう。
ここで大切なのは「子どもたちに聞くこと」。親が判断するのではなく、子どもの意見に耳を傾ける姿勢を見せることで、子どもたちも片付けを自分のこととして考えてくれるようになります。
STEP2
片付けやすい「高さ」を意識する
人が片付けやすい『置き場所の高さ』をご存知ですか?
『よく遊ぶおもちゃなのに手の届きにくい場所に置いている』
これも、子どもを無意識に片付けにくくさせている原因のひとつです。
人が『片付けやすい高さ』は、腰の高さから目の高さと言われています。
子どもたちが「よく使う」と判断したおもちゃは、この範囲の中に収めてあげるようにすると、片付けやすくなります。
余談ですが、以前片付けの講演会をしたときに「子どもが片付けを嫌がる」とおっしゃっていた方がいたのですが、話を聞くとよく使うおもちゃなのにお子様の頭の高さよりも高い場所に置いてあった…ということがありました。
お片付けをする時は『目的』をお子様と共有することが大切です。
『片付け』を目的にするのではなく、子どもたちに「大切なおもちゃで楽しく遊ぶために、おもちゃを片付けてみようか」という前向きな声掛けをおこない、楽しいお片付けを目指していきましょう!
片付けられるようになった家庭の「未来」
こちらは、私が2年前に担当させていただいたお家のお子様です。
それまで「なかなか自分から片付けようとしなかった」「おもちゃはポイポイと放り込むだけだった」お子様ですが、『片付けの基本』を学んだことで、積極的に片付けに取り組めるようになったそうです。
そしてそれは2年経ったいまも、片付けたいと思う時は『片付けの基本』に立ち返り、親子で片付けを楽しまれています。
片付けは、「子どもだからできないだろう」ではなく、親が子どもを信頼し、おもちゃの要不要を決める決定権を渡してあげること、片付けやすい仕組みを作ってあげることで、子どもが自ら片付けていくようになることもあります。
お子様を信頼して親子で一緒に片付けを楽しんでみませんか?