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「片付けやるやる
詐欺」は
どうして起こる!?
片付け下手な人を
片付け上手に
させる方法とは

このブログを皆様が目にするころは、夏も終わりかけかもしれません。
子どもたちの夏休みが終わりに近づき2学期の準備に追われている方もいらっしゃることでしょう。

さて、先日、こんな相談が寄せられました。
『一緒に暮らしている家族が片付けてくれません。私が指摘しても『片付ける』と口で言うばかり。本人は「片付ける」=「捨てる」という認識なので、捨てる物と捨てない物に区別し、結局、捨てられなかった物は置き場所が変わるだけで片づけられず中途半端な片づけになります』

片付け上手になった方が必ず当たる壁が『家族が片付けてくれない』という問題。
今回は、『片付け下手』な方の気持ちを紐解いていきましょう。

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実は家族は『片付け下手』 タイトル背景 タイトル背景

実のところ、私の家族も決して片付けが上手とは言えません。
子どもが学校で作った工作を溜め込むこともありますし、夫が書類をテーブルの上に置きっぱなしにしていることも多くあります。
しかし、家の中が割と整っているのは『片付ける仕組み』があるから。

でも、片付ける仕組みを整えているはずなのに家族が片付けてくれないという場合は、少し考えを切り替える必要があります。

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本当に『片付けやすい
仕組み』とは? タイトル背景 タイトル背景

書くのにとても勇気がいりましたが、『あなたの作った【片づけやすい仕組み】が、家族が使いやすいものになっているか見直しませんか?』という提案をさせてください。

実は私も以前に片付けができるようになったとき、家族が部屋を散らかすのがとてもストレスでした。自分が一生懸命にキレイ作った砂の山を好き勝手に崩されたり、トンネルを作られたりする感覚、自分のテリトリーを侵食されたような気持ちになったのです。

しかし、よく考えてみると『家』に住んでいるのは自分だけではないということ。
そして家族といえども一緒に住んでいる相手は、自分とは異なった価値観を持っているということ。価値観の違いは、『自分とは違う人=他人』であると考えたら、こちらが思うようにいかないことはむしろ当たり前なのかもしれません。

昨今、片付けというものは随分と一般化してきました。

しかし、その裏で、『自分が片付けられること』と『家族も片付けられること』がステータスの一部として考えられていることに、少し疑問を持つことがあります。
それは『家族も片づけられる』=『家族に片付けさせる』とは、先程もお伝えしたように、まったく別の価値観を持つ(ある意味他人に)家族に対して、自分の価値観を押し付けているのと変わりないからです。

だからこそ、冒頭で『片付けが上手な人』は『片付けが下手な人』が少しでも片付けたいと思えるような仕組み作りを考え直す、という提案をさせていただいたわけです。

『片付けやすい仕組み』
の基本 タイトル背景 タイトル背景

ここで一度『片付けやすい仕組み』の基本に立ち返ってみましょう。
これらのポイントを意識しながら、ご自身の作った『片付ける仕組み』が、本当に相手が片付けやすいものになっているかなどの見直しをしてみましょう。

① ワンアクションで取り出せるか?

引き出し収納でさえも、面倒と感じる人は存在します。
中身を取り出す前に引き出しを引き出す、というアクションが必要になるからです。
もっとも簡単なのは『かごに放り込む収納』。相手に負担のない収納用品を選びましょう。

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② 相手に余計な動きをさせていないか?

たったひとつの動作、一歩を踏み出すことであっても、相手にとっては『余計な動き』。
あなたの作った収納方法や物の置き場所が、相手に余計な動きの負担をさせていないか、置き場所や置き方を見直してみませんか?

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③ 置き場所を変えたことを、伝えていますか?

片付けていると、つい自分が扱いやすい場所に相手の物の置き場所も変えてしまうことがあります。
もし移動させたい場合は、相手にも移動させた目的、意味を丁寧に伝えましょう。
これをおこなわないと、相手にとっては「嫌なことをされた」という印象しか持たれません。

④ 片付けの目的を伝えていますか?

片付けには『目的』が必要なのは、相手も同じ。
「キレイにして欲しい」ではなく、「キレイにしたら相手にどんな良いことが起きるか」という点を伝えてみましょう。ちなみに片付けは開運をもたらしたり、収入アップにもつながると言われているので、そういった側面からアプローチしても良いですね

⑤ 『一気に完璧を目指さない』

今は片付け上手なあなたも、恐らく最初は本を読んだり、テレビを見て知識を蓄え、実際に手を動かすことで片付けが上手になってきたのでは?
相手も同じで、これから片付け上手になっていくかも知れません。一気に完璧を目指そうとせず、一緒に家の中を快適にしていく心積もりで対応しましょう。

⑥ 『できたことを一緒に喜ぶ』

相手に片付けに対して前向きな気持ち、受け入れる気持ちを持ってもらうことは大切です。片付けに対して前向きに捉えてくれるはずです。
一つでも物を捨ててくれたなら、それを大きく喜んであげてみるのもいいですね。

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心からの言葉で タイトル背景 タイトル背景

最近は『捨てないこと』をテーマにした書籍が出版され、静かなブームが起こっています。
片付けも、ただ物を減らすのではなく、物との向き合い方を根本から見直していく時代に入りつつある、そんな気もしています。

片付けが上手な方にとって、『片付け下手』なご家族に自分の気持を分かってもらうことは時間がかかる作業です。相手にとっての片付けのメリットをしっかりと考え、「片付けて」だけではない、あなたの心からの言葉で伝えていくことで、少しずつ相手の気持ちも変わるかもしれません。
気長に、少しずつ。お互いに片付けの折り合いを見つけられるといいですね。