すっきりお片付けブログ
年末年始に気になる
「福袋」、
どう付き合う?
このコラムが掲載されるのは年末頃です。
年の瀬はボーナス等も入ることもあり、懐が潤って何かを買いたくなる時期です。
今の時期、デパートやショッピングセンターを歩くと、目に留まるのが「福袋」のお知らせです。
福袋は、せっかく購入しても思ったイメージと違う洋服が入っていたりして、期待外れだな、と思った経験がある方も多いはず。
今回のコラムは、年末年始の楽しみにしている方も多い「福袋」とどう付き合うか、という点について書いていきます。
筆者も、昔は福袋を何度か購入した経験があります。
「●●円相当の洋服が入って▲▲円!」という言葉に惹かれ、サンプルで福袋の中身を確認して、どんなものが入っているかをイメージして買うのですが、家に帰ってワクワクしながら袋を開けたところ、中身の半分近くが自分の好みの洋服ではなくてガッカリした記憶があります。
この現象はそのお店だけのものなのかと思い、次の年は別の洋服屋さんで福袋を購入してみました。しかし、やはりすべての洋服が自分の好みの中身ではありませんでした。
それは、洋服ではなくアクセサリーの福袋であっても同じでした。
『福袋』と書いてあるから買ったのに、半分以上が期待していた中身ではなかったのです。
こういった「福袋を買ったはずなのに、中身が自分の好みと違う」という現象は、実は頻繁に起こります。では、どうしてこんなギャップが起こるのでしょうか。
それは、筆者が購入したお店の場合、お店側が考えた『福』と、購入者がイメージする『福』の価値観に違いがあったからです。
福袋の中に入っていたのは、いわゆる『少しだけ旬を過ぎた洋服、手には取られたものの購入はされなかった洋服』でした。
お店側はそのような洋服を詰め合わせて、『新しい洋服との出会いのきっかけにして欲しい』という『チャンスがある袋』として提供します。
しかし、購入する側は『自分の好みの商品がこのお値段相当入っているのに安く手に入る袋』というイメージで福袋を購入することがあります。
そういった期待を抱いていた場合「入っていたのは自分の好みのものではなかった」と感じてしまいます。
この「提供する側の狙い」と「購入する側の期待」のズレが、福袋を購入するときに感じるギャップです。
つまり「自分が今まで着たことのない種類の商品を試すチャンス」として福袋購入を検討すればいいわけです。
「新しい商品との出会いのチャンス」と考えたとしても、自分が着ても明らかに似合わないであろう商品は入っているものです。
そんなときは、どう対処したら良いでしょうか。
1. とにかく袖を通してみる
先ほども書きましたが、福袋は「新しい洋服との出会いのチャンス」です。
自分には似合わないという先入観に捕らわれることなく、まずは袖を通してみます。
鏡に映る自分の姿を見て、案外お気に入りになる場合があるかもしれません。
2. どうしても好みでない場合は…
袖を通して着てみても、どうしても自分に似合うと思えない、着ても似合わないなと思う場合は、フリマアプリやリサイクルショップに持っていくことも検討することが大切です。
『買ってきた商品をそのまま置き続ける』ことは、家の中が片づけられなくなる原因を作ることになります。
3. 家族の福袋のみ買ってみる
人が福袋を欲しいと感じるのは、お得にものを購入したいという心理が働くためです。
そこで、もし福袋を購入する場合は子どもの学用品など、好みが反映されにくい商品の福袋を購入して、『購入したい欲求』を満たすのも一つの手段です。
4. 食料品やカフェの福袋を購入する
『福袋を購入したい』という欲求を満たすなら、『消えもの』と呼ばれる、いわゆる食品や飲み物など、食べたり飲んだりすると消費できる福袋を購入するのもお勧めです。
先ほど、お店側が提供する『福袋』は、新しい商品との出会いのチャンスであると書きました。
しかし、その新しい種類の商品がもし自分の思い描いたものでなかった場合は、せっかく用意してもらって交友した福袋も、不要な持ち物を増やす要因になってしまいます。
では、買う側にとって一番の『福』とはなにかを考えてみると、それは『自分が好みだと思える洋服を買う』ことではないでしょうか。
筆者は福袋を買わなくなって20年近くが経ちます。
最近は年末やお正月のセールのタイミングでお店に行った際は、福袋ではなく自分の好みの洋服がありそうなエリアを重点的に探すようになりました。
好みの洋服が割引になっていたならラッキー、と思って購入しています。
その際に購入するのはたった1着かも知れませんが、その一着が自分に似合っていると思えたら十分に満足な気持ちが得られます。
年末年始の買い物を彩る福袋と上手に向き合い、『福』を手に入れ、良い年をお迎えください。