すっきりお片付けブログ
あなたの家は
命を守れる?
家の中の見直し
ポイント5つ
2011年3月11日。未曾有の被害を出した東日本大震災から今年で13年も経ちました。
地震当時、東北や関東圏はもちろん、震源から約700km離れた大阪の高層ビルも長く、大きく揺れたのを覚えている方もいらっしゃるかと思います。
マンションの場合は高層階であればあるほど、長く、大きく、ゆっくり揺れます。
長周期地震動とよばれる揺れです。超高層の建物などでは地震そのものの揺れと、建物などの揺れとが共振して揺れが大きくなる特徴があります。
震度が弱くても、高層階では家具が全て倒れてしまった、という例も多くあります。
また、今年1月1日に発生した能登半島地震では、お正月ということもあり、帰省や旅先で過ごされていた方、ご家族で、ご自宅で過ごされていた方、様々かと思います。そして被災地では、長期にわたって断水や停電も発生いたしました。
そこで、いつ起こるか分からない大地震。いま一度、家の中の安全を見直してみませんか?
今回は、家の中の見直しポイントを5つご紹介します。
揺れが大きかったり、長く続くと、家具が倒れたりモノが落ちたりする可能性も高くなります。まずは家の中にあるモノが本当に必要か、見直しをしてみましょう。もしかしたら「なんとなく」そこに置いてあるだけのモノはありませんか。
モノを見直すことで、棚やタンスが不要になることもあります。モノを減らすだけで命が助かる可能性がグンと高くなります。
どうしても必要な棚や家具は手放す必要はありませんが、安全性を高めるために必ず固定しましょう。その前にまずは配置を確認する必要があります。
倒れたときにドアをふさがないか、自分の上に倒れてこないかなどを考えた配置にして下さい。
固定したからといって100%安全なわけではありません。万が一倒れても、被害が少ない配置をした上で家具の固定をしましょう。
安価でしっかり固定できるのはL字金具です。
タンスの上につっぱり棒を使用する場合は、タンスの下に差し込んで使うタイプの転倒防止板も設置するとより強固になります。
意外と忘れがちな写真や食器、掛け時計、小物飾りなどの細かいモノはすべり止めマットや耐震ジェルマットなどを敷いて倒れないようにしましょう。
照明は、ペンダントライトではなく、天井に接面しているタイプの方が揺れずに安心できるのでオススメです。
また、テレビやピアノなどの大型の家具、キャスター付きの家具なども飛んできたり、右へ左へと移動したりしますので、大型の家具専用の留め具や、キャスター止めなどで固定しておくと安心です。
実は、家の中で一番危険が潜んでいるのがキッチンです。
冷蔵庫や電子レンジ、トースターなどのキッチン家電だけでなく、お皿、グラスなどの割れ物や、つり下げて収納しているフライパン、お鍋などは飛んできますので、引き出しの中や棚にしまうことをオススメします。
普段動かさない家電はジェルマットで固定したり、食器棚にはすべり止めシートを敷いて、さらに食器はできるだけ収納カゴにしまう、などの対策をすると動きが制限されるので安心です。
家の中を安全に整えても、いざという時、さっと逃げられるスペースがあると安心できます。
例えば子ども部屋。子どもが部屋で遊んでいるときに揺れると危険です。高い家具や落ちてきそうなモノは置かず、とにかく逃げ込める場所にしておくと安心です。
また、寝室にはできるだけ何も置かず、就寝中に揺れてもケガをしないよう、安全を確保しておきましょう。
いざという時に備えておくべきモノは次の6つ。
① 水
② トイレ
③ ガス
④ 食料
⑤ ラジオ
⑥ 懐中電灯
水、トイレ、ガス、食料は、それぞれ7日分×家族の人数分を備えておきましょう。
水は1人1日3リットル、トイレは1人1日5~8回分を目安に用意すると安心です。
ラジオは「情報を得るもの」として必要になりますし、灯りとなる懐中電灯やランタンなども準備しておきましょう。
灯りはあればあるほど、安心できます。
これらはスマートフォンで代用できるのでは?と思われますが、スマートフォンはいざという時の連絡手段として、できるだけ使用を控えてください。
令和5年2月から、緊急地震速報の発表基準に長周期地震動階級が追加されました。
各階級がどの程度のものか事前に知っておくと、いざという時に焦らず行動できます。
(参考HP:https://www.data.jma.go.jp/eew/data/nc/lpgm_start/lpgm_start.html)
上記のポイントを見直して、安心で快適な住まいを目指しましょう。