関西 グルメ
「京風スパイス朝定食&サバとみょうがの冷やし出汁カレー」(1200円)。おかずを少しずつ味わった後、出汁カレーをかけてお茶漬け風に楽しむのがおすすめの食べ方
スパイス店を併設したカレー専門店「SPICE GATE」(京都市下京区)が5月12日にオープン。注目は、朝7時半から提供するインドカレーに和の要素をプラスした「出汁カレー」だ。
同店は、京都屈指の繁華街・四条烏丸で平日も行列を作るビリヤニ専門店「INDIA GATE」の2号店。「スパイスを購入したい」という1号店の常連客からの熱い要望を受け、さらに幅広い客層に利用してもらえる「カレー」の専門店にスパイス店を併設させたという。
同店の目玉は、午前7時半からのメニュー「朝カレー」。正式名を「京風スパイス朝定食」と言い、「サバとみょうがの冷やし出汁カレー」と「鶏キーマと魚介出汁のカレー」の常時2種類をスタンバイ。活力が得られる朝ごはんを提供するため、日本の伝統的な和定食から着想し、インドカレーへと再定義したメニューだ。
「朝にカレーと聞くと重いイメージがあるが、驚くほど軽い」と来店客が口を揃えるという同メニューのこだわりは、「SPICE GATE」の真骨頂であるバスマティライス。お茶漬けのようにさらっと食べてほしいと、同じ京都の老舗・祇園北川半兵衛の煎茶で炊いて旨みをプラスし、より爽やかな風味に仕上げている。
ルーも出汁とスパイスが絶妙なバランスで配合され、あっさりとした味わいに。粉状のスパイスを使うとルーが重くなる点から、あえて粒状のスパイスを使用。噛んだ瞬間にスパイスの味わいが広がり、出汁の旨味を存分に引き立ててくれる。
オーナーの山縣智(やまがたさとし)さんは、「おいしい朝ごはんを食べると、その日の充実度が上がる。だからこそ旅行客にはもちろん、出勤前のみなさまにも1日のスタートに来ていただけたら」と語る。
インドやネパールなど世界各国から取り寄せるオーナー厳選のスパイスがずらりと並ぶ。スパイス購入のみの来店も歓迎
併設されるスパイス店では、インドやネパールなどスパイス大国から取り寄せた70〜80種類がずらり。「シナモンパウダー」など親しみのあるものから、なかなか聴き慣れない変わり種まで、同店なら手に入る。店内では、パティシエ2人が毎朝焼き上げるスコーンやチーズケーキなど、スパイスがほんのり香るスイーツも楽しめる。
朝カレー販売時間は7時半〜11時。ランチは昼11時半〜2時まで、限定10食の「京都京北産の鹿モモカツカレー」などが味わえる。スパイス販売は朝7時半〜夕方4時。場所は、阪急「京都河原町駅」から徒歩5分。
取材・文・写真/宮口佑香
住所:京都府京都市下京区恵美須之町546 (しきさい寺町ビル2F)
営業時間:7:30〜11:00、ランチ11:30〜14:00(LO)、スパイス販売7:30〜16:00
「サバとみょうがの冷やし出汁カレー」は、夏にぴったりの冷製。みょうがの香りと食感がアクセントになり、さらっと食べられる。卓上のカシミールミックスをかけると味変し、香りが楽しめる
テーブル14席のほか、カウンター8席も。一人客の利用にも優しい。自然光が美しく入り、気持ちの良い朝が迎えられる
パティシエが毎朝焼き上げるスコーン。バターの代わりにインドのギーを使った「ギースコーン」(250円)やスパイスがほんのり香る「カリカリベーコンとほうれん草のスパイススコーン」(300円)など、新作も随時登場。カフェ利用やテイクアウトもOK。 ※ギー:インドで古くから作られてきたバターオイルの一種
スパイスは袋詰めの個包装から瓶詰めの商品まで、サイズも大小取り揃え、気になるものを気軽に購入できる。瓶詰めのスパイスは、お料理にはもちろんインテリアにも
このご時世だからこそ持ち歩きたい「手指消毒用アルコール カルダモン・クローブ」(各420円)。スパイスをここまで応用した