タイトル

朝夕の冷え込みが一層厳しくなってきましたね。「すずしい秋」と感じる期間が年々短くなってきたと思いませんか?気付けばもう冬が来ていて、あわててコートやら毛布を出している気がします。

大掃除も、まだ1ヶ月あるから大丈夫と思っていると、年末にあわててしまうことになるかも知れません。そんなことにならないために、一足先にしておきたい準備とお手入れについてお話します。

アドバイス01

大掃除の前に

大掃除

まず、大掃除の準備として、掃除の必要な場所とそうではない場所を決めましょう。掃除が必要な場所が決まれば次は、掃除内容と方法を決めます。掃除内容と方法を決めておくと、どのような洗剤や道具が必要なのか事前に確認することができますね。せっかく掃除をしようと思っても道具がなかったので途中でやめてしまった…という事がないように、洗剤や道具は事前に揃えておくことが大切です。

また、古い歯ブラシはガスコンロや水栓の根元を掃除する時に役立ちますし、着なくなった綿の衣類は使い捨て雑巾として使ったり、割りばしにかぶせてサッシの溝の掃除にも使えます。その他にも新聞紙など捨てずに置いておくと、掃除道具として役立ちますし、購入する手間も省けます。

フィルター

もうひとつ確認していただきたいのが、給気口や吸込口のフィルターです。例えば、掃除中にフィルターに穴が開いてしまった、何回も洗いすぎて痛んでいたなど、フィルターの交換が必要な場合、替えのフィルターがないと困ります。また、年末に注文すると商品の到着が年明けになる可能性もありますので、この時期にフィルターの交換が必要か確認し、必要な場合は早めに各メーカーへ注文しましょう。

給気口や吸込口のお手入れ方法については、住まいるアドバイスVol.3「ご存じですか?24時間換気の基本」をご覧ください。

電池

フィルターの他にも購入しておきたい消耗品が「電池」です。電池は住宅設備機器や家電製品などの各所に使われています。機器によりさまざまですが、ガスコンロにも点火の際に電池を使っている機種があります。トイレの洗浄リモコンにも電池が使われています。

また、非常用に懐中電灯を持っている方が多いと思いますが、いざという時のためにも点灯確認をしておきましょう。電池が消耗し困らない様に、定期的な電池の確認と、電池の買い置きをしておくと安心ですね。

アドバイス02

最優先はキッチンまわり

キッチン

さて、準備万端整ったところで、どこから掃除を始めればいいのでしょうか?一般的には玄関から一番遠い奥から手前へ、天井(上)から床(下)に掃除すると効率が良いと言われています。しかし、掃除が大変と言われる場所に時間がかかりすぎてしまった…なんてことも。

実はキッチンの掃除がもっとも大変と言われており、特に油汚れなどが付着するガスコンロとレンジフードは普段からこまめにお手入れしていないと、汚れを簡単に落とすことはできません。

効率よく掃除をするためにも、まずガスコンロとレンジフードの汚れ具合を確認して、汚れがひどい場合は大掃除に先立って掃除をしておくと、大掃除の時には普段のお手入れで済んでしまうかも知れませんね。

コンロ

では、ガスコンロとレンジフードのお手入れを少しご紹介します。まず、ガスコンロですが「ごとく」や「排気口カバー」以外にも、炎が出てくるところに「バーナーキャップ」という部品があり、上に持ち上げると取り外してお手入れすることができます。このバーナーキャップが目詰まりしていると不完全燃焼や点火不良の原因になりますので、古い歯ブラシやようじで汚れを取り除きましょう。汚れがひどい場合は煮洗い(水を入れた大きな鍋に入れて30分程加熱)し、冷ましてから、浮き出てきた汚れを水洗いし、水気を拭き取りましょう。

IHクッキングヒーターも同じですが、ふきこぼした後や、使った後には、拭き掃除をすることがお手入れを楽にする基本です。

シロッコファン

次にレンジフードですが、手が届きにくいためどうしてもお手入れが億劫になりがちです。特に「整流板」「グリスフィルター」の奥に設置している「シロッコファン」は長い期間お手入れせずにいると、ネジに汚れが付着して、なかなか「シロッコファン」を外せなかったり、きちんと換気ができず、調理中にほこりが落ちてくることもあります。

お手入れする際に整流板などの部品で手が傷つく場合が有りますので手袋をつけて作業前に必ず電源プラグを抜くか、分電盤のブレーカーを切ってから行ってください。また、「シロッコファン」をお手入れする際は整流板等の取外し・取付けのときに落下させないように注意してください。落下させてしまうとガスコンロ(IHクッキングヒーター含む)などが破損してしまう可能性がありますので、必ずガスコンロに雑巾や古いタオルなどを敷いてお手入れしましょう。

掃除用品

ガスコンロやレンジフードのように、キッチンまわりではお手入れの際に部品を取り外すことが多く、取り外してはいけない部品を外してしまった、取り外したものの取り付けることが出来なくなったということがないように、お手入れの前には必ず製品の取扱説明書を確認しましょう。

また、取扱説明書にはお手入れする場所や部品によって、使ってはいけない洗剤や道具が記載されていることもあります。間違ったお手入れをしてしまうと、傷や錆び、変色などの原因となりますので注意しましょう。

フローリング

掃除だけでも大変ですが、せっかく家中を見渡す機会ですので、できれば大掃除と一緒に、住まいるアドバイスでご紹介した水回りの点検、ドアクローザーや蝶番の点検も行っていただきたいですね。

最近では、ホームセンターでフローリングや家具のキズ補修材が豊富に揃っているようですが、お試しいただいたことはありますか?専門の方に補修していただくのが一番きれいに仕上がりますが、フローリングに付いた浅いキズなどは、色づけペンなどでキズを目立たなくすることができます。

フローリングや家具には色・材質など色々ありますので、購入の際は必ずお店の方にご相談ください。

住まいるアドバイスも今回で12回目となります。ご覧いただいているみなさまのお役に、少しでもなりましたでしょうか?お手入れや点検の際に「そういえば、住まいるアドバイスに書いていた!」と思い出して見ていただけると嬉しいです。

また、「こんな特集をして欲しい」「もっと簡単できるお手入れをしっている」「調べて欲しいこと」などご意見お待ちしております。

次回の掲載の時には師走です。寒さが日一日と増して参ります。お体に気をつけてお過ごしください。