タイトル

早いもので、もう今年も後わずかとなりましたが、いかがお過ごしですか。12月に入り、木枯らしの冷たさが一気に身にしみますが、前回お話しました大掃除の準備は始めていますか?

さて、今年最後の住まいるアドバイスですが、阪急不動産お客さまセンターに多いお問合せのお話をします。

アドバイス01

漏水対策は定期的な点検で

漏水

今まで住まいるアドバイスでお話ししました内容も、お問合せが多い内容ですが、その中でもっとも多いのは漏水に関するお問合せです。「そんなに漏水って起こるのかしら?」と思われがちですが、Vol.5・Vol.6でお話ししましたが、いつも使う水回りは、キッチン・洗面洗濯室・トイレ・浴室と各室にある為、ついつい点検やお手入れを忘れてしまい、突然漏水に気付くということが多いようです。

漏水は気付くのが遅くなってしまうと、広い範囲でフローリングに水が浸み込んだり、ひどい場合には下階まで漏水してしまうことがありますので、必ず定期的に点検しましょう。

アドバイス02

ディスポーザについて

ディスポーザ

次に、お住まいのマンションによって設置されていない場合もありますが、ディスポーザ(生ゴミ粉砕機)についてのお問合せも多くあります。

例えば、「粉砕処理できないものを教えて欲しい」「スプーンを噛み込ませてしまい動かない」「お手入れ方法を教えて欲しい」など、初めてディスポーザを使う方にとっては分からないことだらけですよね。メーカーによって粉砕処理できないものや操作方法・お手入れ方法が異なる場合がありますが、共通する注意点をお伝えします。

ディスポーザ

まず、食品以外は粉砕処理することができません。また、食品と言っても貝殻や大きい骨、強い繊維質のトウモロコシやタケノコの皮、大量の生米なども粉砕処理することができず、故障や排水管の詰まりの原因になります。もちろん、粉砕処理できる食品といっても生ごみを詰め過ぎると稼働しなかったり、稼働中に異音がする場合がありますので、数回に分けて稼働してください。粉砕処理できないもの、投入してはいけないものの詳細は必ず取扱説明書に記載されていますので、ご使用の前には確認しましょう。

ディスポーザ

もうひとつの注意点は、粉砕処理をする時は必ず水を流しながら稼働してください(毎分8リットル)。左写真のように水の量を親指の太さと同じくらいの水を流しましょう。水を流さず稼働したり、水の量が十分でない場合、排水管の詰まりや生ごみの残さいがディスポーザ内に残り臭いの発生の原因となります。また、水はディスポーザの稼働前と停止後は5秒以上流してください。

ディスポーザは正しく使っていただくと、生ゴミをキッチンから24時間365日いつでも処理できる大変便利な設備です。是非、設置されているマンションにお住まいの方はご利用ください。

アドバイス03

電気関係について

分電盤

分電盤がどこに設置されているか分からない、ブレーカーが落ちてしまったなど電気関係のお問合せも多くあります。

まず、分電盤はトイレや物入などに設置しています(マンション・お部屋のタイプによって異なります)。カバーを開けていただくと(カバーがないタイプもあります)、「分岐ブレーカー(黄枠)」と「主幹ブレーカー(青枠)」があります。

例えば、キッチンでポットや炊飯器など電化製品を同時に使用し、分岐ブレーカーの容量を超えた場合、キッチンのブレーカーが落ちますので、使用中の電化製品の電源を切り、ブレーカーを上げてください。キッチンだけではなく家中の電源が切れて、主幹ブレーカーが落ちてしまった場合は、使用中の電化製品が多すぎたり、電化製品が漏電している可能性もあります。

応急処置として電気を使う場合や漏電している部屋を確認する方法として、①分岐ブレーカーを全て切ります ②主幹ブレーカーを入れます ③分岐ブレーカーを順番に入れます そうすると漏電している分岐ブレーカーを入れた時に主幹ブレーカーが落ちる為、どの部屋で漏電が起きているか確認することができます。
※左写真は関西地方に設置されている分電盤です。ご契約されている電力会社によって「契約ブレーカー」が設置されている場合があります。

アース

ところで、接地線(アース)は必ず取り付けていますか?接地線(アース)を取り付けていることよって、漏電している場合でも、大部分の電気は接地線(アース)線を通って流れる仕組みにより感電する恐れが少なくなりますので、接地線(アース)付きの家電の場合は接地線(アース)を必ず取り付けましょう。

コンセントが故障して配線などを扱う電気工事は、電気工事士の資格が必要です。簡単そうだから…と考えて配線等の取扱いを間違えると大変危険です。住宅などの電気設備の安全を守るために工事の内容によって、一定の資格のある人でなければ、電気工事を行ってはならないことが、法令で決められていますので、電気設備の故障や漏電などの場合は、まずはお近くの電気工事店へ相談しましょう。

コンセント

電気の話でもうひとつお話したいのが、「トラッキング現象」です。冷蔵庫や洗濯機、テレビなど使う度にコンセントを抜き差しせず。差し込んだまま使っている家電が必ずあると思います。この差し込んだままのコンセントとプラグの隙間に埃が溜まり、そこに結露などにより湿気ると火花放電が繰り返され恐れがあります。その結果、絶縁状態が悪くなり、プラグが熱をもち発火する場合があります。

もしも、外出中に火災が起きてしまったら…と考えると怖いですね…。特に家具などの裏側に設置されているコンセントなどは要注意です。大掃除とあわせて、各コンセントのお掃除もしましょう。安全のためにコンセントキャップや抜け止めコンセントといった商品もありますので使用場所の状況に合ったものを使うと安心感が高まります。

アドバイス04

排水口について

排水口

最後は排水口のお問合せについてお話しします。キッチン・洗面化粧台、洗濯防水パン、浴室など各水回りには排水トラップが設けられています。排水トラップは排水経路を水で塞ぐこと(封水)によって下水の臭いなど遮断する役目をもっており、この水がなくなってしまうと下水の臭いがあがってきます。各水回りを毎日使っていれば水がなくなることがほとんどありませんが、長期間不在にしていた場合など、排水トラップに溜まっている水がなくなってしまうことがあります。

また、食器洗い洗浄機も水を使う機器ですので、長期間運転していないと臭いがあがってきます。機器の点検も兼ねて時々は運転しましょう。

さて、2014年もみなさまにお住まいに関する色々なお話してきましたが、少しでもお役に立てたでしょうか?「こんな特集をして欲しい」「もっと自分で出来るメンテナンスを教えて欲しい」など、住まいるアドバイスの感想やご意見をお待ちしておりますので、阪急不動産オーナーズ倶楽部ホームページのトップページ一番下の【お問合せフォーム】を是非ご利用ください。

では、みなさま年末ご多忙の折ではございますが、お身体にお気を付けて良き新年をお迎えください。来年も住まいるアドバイスを宜しくお願いいたします。