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空

先月、近畿地方の梅雨入りも遅くなるのかと思っていたのですが、平年よりも4日早くなり、その1週間後には沖縄地方で梅雨明けが発表されましたので、もしかすると全国的に梅雨明けは早いかもしれませんね。

梅雨が明けて本格的な夏がくると、台風や集中豪雨の発生が高くなりますので、住まいるアドバイスVol.8「備えあれば憂いなし、台風が来る前に」をご覧いただき、この時期は特に天気予報などをこまめにチェックしましょう。

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さて、みなさまは家電などが故障してしまった場合、メーカーに修理を依頼したり、買い替えたりしますね。では、壁やフローリングを汚してしまったり、傷付けてしまった場合はどうでしょうか?きれいに直したい、修理とあわせてリフォームも検討したいので専門の業者にお願いするという方もいらっしゃれば、専門の業者にお願いする程、汚れや傷の範囲は広くないし自分で直してみようかな…と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。

毎日お手入れをしていても、生活する上で、大なり小なり汚れや傷が付いてしまうこともあります。最近では、ホームセンターやインターネットでさまざまな補修キットを購入することができ、ご自身で修理される方もいらっしゃるようですが、きれいに仕上がるのか心配になってしまいますよね…。

今回は、壁紙に付いてしまった汚れや傷についてお話します。

アドバイス01

壁紙の汚れを楽しく「隠す」

壁紙

まず、壁紙の汚れですが、汚れの種類・汚れが付着している期間・汚れが付着している範囲によって除去方法が異なります。住まいるアドバイスVol.16「住まいのお手入れ自慢大募集!!(その2)」では、壁紙に2ヶ月程付着していた毛染め剤の除去を試みましたが、汚れが壁紙の中まで染み込んでおり、洗剤では除去することができなかった為、壁紙用の塗料を使って、汚れを隠すことに…。

このように、狭い範囲で且つ除去できない汚れは、壁紙を張り替えず、隠すという方法もあります。

ウォールステッカー

汚れや傷が狭い範囲の時には、塗料で隠すこともできますが、広い範囲の場合はどうでしょうか?塗った箇所も目立ってしまいそうですし、時間もかかりそうですね。

そこで、もう使っているという方もいらっしゃると思いますが、「ウォールステッカー」と言って、左写真のように壁紙にステッカーを貼って、広い範囲に付いた傷や汚れを隠すことができます。色んな種類のステッカーがあり、好きな場所に貼ることができ、簡単に剥がせるので、傷や汚れがない場所にも貼りたくなってしまうかも知れませんね。

※ウォールステッカーが使用できない壁面などがありますので、必ず商品の注意点をご確認の上、購入・使用していただくようお願いいたします。

ウォールステッカー

「ウォールステッカー」以外にも、左写真のように壁紙の端切れを壁紙の上から両面テープで貼り、傷や汚れを隠すことができます。作業も簡単ですし、ちょっとした模様替えにもなります。壁面と両面テープの間にマスキングテープを貼っておくと、剥がしやすくなります。

壁紙についた汚れをお手入れしたが除去できない、壁紙についた傷が大きすぎて自分で修理するのは難しいという場合、最終的には張り替えになってしまうかも知れませんが、このようにウォールステッカーや壁紙などを使って、ちょっとした模様替えを楽しんでから張り替えてみてはいかがですか?

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壁紙に張替えやステッカーを貼るのはちょっと…という方には、布やラグを壁に取り付ける方法もあります。取り付ける場所、布やラグの大きさにもよりますが、壁紙の汚れ防止と布やラグが汚れた時は洗うこともできます。

他にも、ピクチャーレールを使って絵や写真を吊るしたり、壁掛けの収納を取り付けたりと、隠す方法は色々あるので、汚れや傷を隠すだけではなく、お部屋全体の模様替えをしたくなってしまうかも知れませんね!

アドバイス02

アクセントクロスで雰囲気を変える

部屋

ところで、汚れや傷が付いた壁一面だけ張り替える際はご注意ください。間取りや年数によっては日に焼けて、同じ壁紙でも張り替えた部分が目立ってしまう場合があります。専門の業者にお願いする場合も、ご自身で張り替える場合も壁紙の見本を当てるなどして確認しましょう(注意:ご自身で張り替える場合は石膏ボードを傷付けないよう気を付けましょう)。また、同じ壁紙で張り替えるのではなく、左写真のようにアクセントクロスで張り替えて、お部屋全体の雰囲気を変えてみるのもいいかも知れません。

最近では壁紙専用の塗料も販売しており、壁紙を張り替えずに、壁紙の上から塗装する方法もあるそうですが、どちらも自分で作業する場合は大変そうです…。

壁紙の汚れや傷のご相談は床や木製建具などよりも多く、特にコーナー部分の傷や給気口まわりの壁の汚れです。コーナー部分は通る時に体や物が当たったり擦れたりして傷付きやすい場所です。コーナー部分に樹脂製や木製の商品を貼り付けて保護するコーナーガードというものがありますので、傷予防にも傷隠しにも役立ちます。

次に、給気口まわりの壁の汚れですが、住まいるアドバイスVol.3「ご存じですか?24時間換気の基本」でご紹介しましたように、給気口のフィルターのお手入れ不足による汚れです。これは、フィルターに付いた外部からの埃や排気ガスなどが、給気口内で発生する結露水と混じって壁紙に垂れて染み込んでしまった汚れです。中性洗剤を使用しても完全に壁紙の汚れを除去できない場合がありますので、必ず定期的にフィルターの点検・お手入れをしましょう。

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壁紙が汚れたり、傷が付いてしまうと落ち込んでしまいますが、このように、壁紙に汚れや傷が付くのを防ぐ方法や、汚れや傷が付いた時の対処は、今回ご案内した以外にもたくさんありますので、どんな方法にしようかなと楽しく考えていただければと思います。 もし『試してみました!』『他にこんないい方法がある!』というご意見がございましたら、是非私どもにお教えくださいね!

そろそろ熱中症に注意しなければならない季節です。屋外だけでなく、高温多湿の室内で過ごしている時にもみられますので、こまめに水分を摂取して、体調を崩している時は、無理をせずゆっくり休むようにしましょう。

では、来月も住まいるアドバイスをお楽しみに!