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今年の夏も、各所では連続猛暑日の記録が更新されるほど厳しい暑さでした。局地的豪雨も発生し、湿度が高く過ごしづらい日が多かったですね。

9月に入り、寝苦しい夜も少しは少なくなるかも知れませんが、まだ台風シーズンは続きます。8月と同様に台風は勢力が強く、日本付近を通るような経路になるため、引き続き、台風や局地的豪雨には十分ご注意ください。

さて、日中は汗ばむこともありますが、出掛けるには過ごしやすい季節になりました。今月は秋の大型連休があり、長期に限らず留守にされる方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は期間に関係なく、留守にする際に気を付けていただきたいことをお話したいと思います。

アドバイス01

SNSも気をつけたい「防犯対策」

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留守中に一番心配なのが、やはり防犯ですね。最近ではSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って空き巣に入る下調べをしている場合があるそうです。「今、○○にいる」「明日から1週間海外旅行」など現状や外出予定を書きこむことは、色んな人に留守だということを知らせていることになります。現状や外出予定だけではなく、部屋全体の写真や自宅の鍵の写真などを投稿することも、どのようなセキュリティになっているのかなどを知らせることになり大変危険です。SNSを利用する際は、このような危険性があることも理解した上で、十分に気を付けてください。

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SNSの利用以外にも、左写真のようにメールボックスに新聞などの郵便物が溜まっていると、留守かも知れないと思われてしまいます。不在にする期間にもよりますが、新聞の配達を一時的に止めたり、家族や親戚の方にメールボックスを定期的に見に来てもらうなどして、なるべく郵便物を溜めないようにしましょう。

また、管理会社からのお知らせや定期点検のご案内、予定になかった宅配便に気付くのが遅くなってしまったという事もあるかも知れませんので、事前に管理会社や管理員へ、不在にする旨や緊急連絡先をお伝えしておくと安心ですね。

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更に空き巣の下調べでは、夜間でも照明が点灯されていない、数日間カーテンを閉めたままになっているなども見ているそうです。防犯の目的で照明を点灯したままにするのも良いですが、カーテンを開けたままや薄手のカーテンだけを閉めている場合は、部屋の中に人がいない事が丸見えという事も。インターホンや固定電話を「只今、留守にしております」など、明らかに留守をイメージさせるような応対メッセージで設定している場合はお気を付けください。これも不在にしている時間帯や、長期不在かを確認しているそうです。

アドバイス02

排水口と給気口の対策

排水口

ところで、しばらく留守にして帰宅した際、「何だか下水の臭いがする…」と思ったことはありませんか?Vol.13で、洗濯防水パン、浴室、キッチンなど各水回りには排水トラップが設けられており、下水の臭いを遮断する役目の水(封水)が溜まっていることをお伝えしました。毎日使っていればこの水はなくなることはありませんが、長期不在や、しばらく水を流していないと、溜まっていた封水が蒸発してなくなり、臭気があがってきます。帰宅後、臭気がある場合は各排水口にコップ1杯分の水を流していただくと臭気はおさまります。このような状況を防止する「排水口封水蒸発防止剤」という商品があるようですので、長期不在の際には一度お試しください。

部屋

長期不在予定の方より、24時間換気を運転したままの方が良いのか、停止した方が良いのかというお問い合わせを受けることがあります。基本的には各室の給気口を開けて24時間換気を運転した状態でお願いしておりますが、台風のような強風や豪雨の時には給気口を一時的に閉めていただくようメーカーより案内しております。

長期不在の際は、24時間換気を運転し、台風が近づいてきたら給気口を一時的に閉め、定期的に給気口のフィルターを掃除していただくのがお部屋のためになりますが、なかなか難しいかも知れませんね。

アドバイス03

設備機器・家電の対策

設備機器

給湯暖房機や電気温水器など一部の設備機器では、長期間使用しない場合、事前に水抜き作業をしていただくようご案内しております。特に冬場は凍結防止のためにも水抜き作業を行いましょう。設備機器によっては長期間使用しなかった後に、ご案内している作業もあります。エアコンや洗濯機などの家電もあわせて取扱説明書を確認しましょう。

設備機器や家電は使用しなければ故障しないというわけではありません。使用しようと思った時に動かないなんてことがあるかも知れませんので、定期的な点検と運転を行いましょう。

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他にも、冷蔵庫や家電などのコンセントや、観葉植物の水やり、ゴミの出し忘れはないかなど確認することはたくさんあります。ゴミは置いたままにしていると、臭いや虫が発生する場合はあります。また、台風の発生は少ない時期でも、留守中にどのような天候になるか分かりませんので、バルコニーや専用庭などに倒れたり、飛んでしまうような物がないか、網戸のはずれ止めがロックされているか確認しておきましょう。

そして、一番大切な戸締りの確認を忘れずに。インターホンで防犯設定ができる場合は、必ず設定して外出しましょう。

いかがでしたか?留守にする期間が長くなるほど、事前に準備や確認しなければならないことが多くなりますが、大切な家を守る為にも普段の外出から気を付けるようにしましょう。

最後に、今日では、同じマンションに住んでいても、生活スタイルが様々で、ご近所の方と会ったことがないという事も少なくはありません。住民同士の挨拶などコミュニケーションも絆を深めるだけではなく、防犯のひとつだということを忘れないでください。