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2015年も残すところあとわずかになりました。年末年始はどのように過ごされるのでしょうか。いずれにしても、風邪などにかからないようにお気をつけ下さい。

早いもので、住まいるアドバイスも今回で24回目の掲載となりました。少しでもお役に立てるよう、これからもお住まいに関することをお伝えしていきますので、宜しくお願いいたします。

年末と言えば大掃除。事前に計画を立てて、お部屋の中もバルコニーも全部掃除ができたらいいのですが、洗濯など普段の家事もあるし、バルコニーや専用庭などは晴れた日に掃除したいと、順調にいかない時もありますよね。

また、忙しくて大掃除する時間がない!という方もいらっしゃると思います。大掃除は頑張りすぎなくてもいいですが、年末年始の休みに漏水に気付いた、しばらく使っていなかった機器を使おうとしたら動かない、なんて慌てることがないよう、ここだけは見て欲しいというポイントを今回はお伝えしたいと思います。

アドバイス01

給気口・吸込口のフィルター点検

浴室暖房乾燥機

前回Vol.23で給気口のお手入れの他に、浴室暖房乾燥機(浴室換気乾燥機等)にもフィルターが装着されており、ゴミやホコリが溜まってしまうと作動時に異音が発生する場合がありますというお話をしましたが、異音だけではなく、乾燥や暖房等の能力が低下したり、浴室暖房乾燥機本体に負荷がかかり、運転中に止まってしまうこともあります。

浴室で洗濯物を乾燥させるとゴミやホコリ以外にも衣類の繊維がフィルターに付着しますので、よく利用される場合はフィルターのお手入れを忘れずに行いましょう。

フィルター

浴室暖房乾燥機に24時間換気機能がある場合は、常に運転していることもあり、フィルターにゴミやホコリが溜まりやすくなります。また、24時間換気はトイレや洗面洗濯室の吸込口も連動しているので、トイレや洗面洗濯室の吸込口やフィルターが汚れていないかも見ておきましょう。

そんなに汚れていないだろうと思っても、3ヶ月程で左の写真のようにフィルターにホコリが溜まることもあります。これではせっかく24時間換気を運転していても排気量が低下してしまいます。

キッチンのレンジフードのフィルターのお手入れは、取外すのも大変ですし、油が含まれている為、汚れを落とすのも時間がかかりますが、浴室暖房乾燥機やトイレ・洗面洗濯室の吸込口のフィルターは掃除機でホコリを吸い取るだけでもきれいになります。

給気口や吸込口のフィルターが目詰まりすると、給排気不足により24時間換気システムが正常に稼働せず、結露が発生してしまうことがありますので、フィルターは必ず点検しましょう。

アドバイス02

漏水を未然に防ぐ水栓の点検

水栓

次に見ていただきたいのは、キッチンとトイレ・洗面洗濯室の水栓の点検です。水栓の吐水口やレバー付近に異常があれば発見しやすいのですが、キッチンシンク下、洗面化粧台キャビネット内、トイレカウンター下はなかなか見ないこともあり、漏水等の発見が遅れる場合があります。発見が遅くなると下階まで漏水し、大変なことになりますので、シャワーホースや排水管、止水栓等に異常がないか、濡れたような跡がないか、水受けタンクに水が溜まっていないか点検しましょう。

水栓

水回りでもう1箇所気を付けていただきたいのが洗濯機用水栓です。例えば、洗濯機の運転ボタンを押した後、他の部屋に移動したり、タイマー設定をして外出したりと、運転中は洗濯機の近くにいないことが多く、漏水等の発見が遅れてしまう場合があります。洗濯機用水栓と洗濯機を繋いでいるホースは劣化していませんか?洗濯機の排水口にゴミは溜まっていませんか?昨日まで問題なく使用できていたから大丈夫と思っていても、突然漏水することもありますので、この機会に点検しましょう。

このような小さな点検の積み重ねが、漏水を未然に防いだり、設備機器を長持ちさせることにも繋がりますので、忙しい方は今回お伝えしたフィルターと水回りの2点だけでも点検してくださいね。

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最後に、年末年始は留守にされる方へ。各水回りの排水口配管は水を溜めて、下水の臭いが室内に入りこまないように蓋の役目をしています。長期の留守などしばらく水回りを使用していないと、蓋の役目をしている水が蒸発してなくなり、下水の臭いが室内にする場合があります。もし帰宅した時にそう感じた場合は、まず各水回りの排水口を確認し、水を流していただくか、洗濯防水パンの場合はコップ1杯の水を流していただくようお願いします。

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今年もお手入れ方法をはじめ、結露や害虫のことなどお住まいに関する話をお伝えしてきましたがいかがでしたか?住まいるアドバイスは、みなさまからいただいたご質問やご意見から毎月のテーマを考えております。今までで掲載した内容でも構いません。取り上げて欲しいテーマがございましたら、ホームページのトップ画面下のお問い合わせよりお送りくださいね。

では、みなさま、お身体にお気をつけて良き新年をお迎えください。そして、これからも「住まいるアドバイス」を宜しくお願いいたします。