本格的な冬の到来を迎え、街中がイルミネーションで華やかになると、いよいよ今年も残りわずかと感じます。何かと忙しく、体調を崩しやすくなる時期ですので、インフルエンザや風邪の予防はしっかりとしておきましょう。
さて、今年も大掃除の時期がやってきました。住まいるアドバイスでも大掃除をテーマにみなさまに色々お伝えしておりますが、そもそも大掃除とはいつから始まったのでしょうか。
平安時代に「煤払い」という、新年を迎えるにあたり、歳神様をお迎えする準備が由来と言われています。今でもその準備を始める日、事始め(もしくは正月事始め)は12月13日とされ、この日以降にお寺や神社で「煤払い」が行われています。また、「煤払い」には溜まった煤やほこりを落として、その年の厄を祓い落すという意味があるそうです。
このように、大掃除は古くから行われている年末行事ですが、近年は生活スタイルの多様化により、年末以外の時期に大掃除を行う方も増えています。また、気付いた時に掃除をして、大掃除は行わないという方もいらっしゃるそうです。
新年を気持ちよく迎えたいという思いはみなさま同じかと思いますので、年末年始に慌てないためにも「ここだけは点検」というポイントをお伝えいたします。
アドバイス01
ところで、みなさまが使っている家電は、購入してからどのくらいの期間が経っていますか?家電は突然故障することが多く、「昨日まで使えていたのに…」という経験があるかと思います。
特に毎日使う冷蔵庫や洗濯機などの家電は、いざ使おうと思った時に電源が入らない、異音がする、漏水しているなどで使えなくなると、年末年始に関わらず慌ててしまいますね。
年末年始は各メーカーの修理受付が混み合っていたりして、点検に来てもらうまでに日数がかかったり、新しい家電を買いに行く時間がないなど、普段よりも手間がかかることも。
突然家電が原因不明で故障した場合は、未然に防ぐことは難しいかも知れませんが、間違った使い方をしていないか確認したり、家電から発する故障サインに気付くことができれば、慌てずに済む場合もあります。
また、家電には電源コードや電源プラグが必ずありますので、電源コードが何かの下敷きになっていたり、引っ張られた状態になっていたりしないか、火災の原因になりかねない電源プラグとコンセントの間に溜まったほこりがないか、定期的に点検するようにしましょう。
アドバイス02
では、家電から発する故障サインとはどのようなサインでしょうか。例えば冷蔵庫ですが、「氷がつくれない」「一部の庫内が冷えない」「異音がする」など症状や、液晶パネル付の冷蔵庫であればエラー番号などが表示されます。「まだ使えるから…」とそのままにしておかず、家電メーカーにご相談しましょう。
特に、冷蔵庫には庫内で霜取りをした時に、発生した水を蒸発させるための蒸発皿がありますが、溜まった水が蒸発されず、蒸発皿に水が溜まり漏水してしまうことがあります。電源を抜いた際に水が溜まることもありますが、故障が原因の場合もありますのでご注意ください。
基本的には取扱説明書で「してはいけない」使い方をすると、十分に性能を発揮することができなかったり、故障の原因となったり、怪我をするおそれもあります。
洗濯機に洗濯物を詰め込み過ぎていませんか?洗濯機や食器洗い乾燥機に投入する洗剤の量は守っていますか?家電を長持ちさせるためにも、取扱説明書どおりに正しく使っていただくこと、フィルターなど定期的にお手入れが必要な部品をお手入れすることが大切です。
アドバイス03
私事ですが、先日洗濯機から異音がしたので、メーカーに点検をしてもらったところ、異音の原因とは関係ありませんが、排水ホースが漏水していることが判明しました。排水ホースは洗濯機の下を通しており、洗濯機運転時の振動により少しずつ擦れるなどして切れ目が入っていたことが漏水の原因でした。
洗濯機防水パンが濡れていることは気付いていましたが、洗濯機にエラー表示されることもなく、洗濯機防水パンに水が溜まるほどではなかったため、特に点検することもありませんでした。異音の件がなければ、もっと大変な漏水になっていたかも知れません。
このように、使い方ではなく経年劣化が原因ということもあります。家電だけではありませんが、年月が経つにつれて製品の性能が低下したり、故障したりしますので、少しでも「おかしいな…」と思ったら、取扱説明書を確認したり、メーカーへお問い合わせしましょう。
また、家電は使わずにいると故障しないという訳ではありません。どうしても使わない場合は、ほこりや湿気が機器内に入らないよう保管しましょう。長期間使わないことが故障の原因となる場合もありますので、時々通電し確認しましょう。
最後に、何度も住まいるアドバイスでお伝えしておりますが、キッチンや洗面化粧台の水受けタンク(受け皿など)に水が溜まっていないか、水栓は閉めているのにどこからかポタポタと水が漏れていないか、水栓使用時にシャワーホースや水栓取付部分から水が漏れていないかなど水回りの点検も忘れずにお願いいたします。
今年も「住まいるアドバイス」をお読みいただきありがとうございました。来年もみなさまに住まいに関する色々なお話をお伝えしますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
では、良い年末年始をお過ごしください。