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今年も余すところわずかとなりました。
気象庁の予報では、今年は暖冬の傾向があると発表されましたが、急に寒くなることもありますので、風邪など召されませぬようご自愛ください。

さて、2018年は自然災害が日本列島を襲い、防災の大切さを改めて感じる一年でした。住まいるアドバイスでも防災対策をお伝えしておりますが、今回は、身近な日用品で作れる防災グッズをご紹介したいと思います。

ところで、みなさまはどのような防災グッズを準備していますか?長期保存できる水や食料、携帯ラジオにヘルメットなど自宅には準備していても、外出先から避難することになって持っていけない場合もあります。また、防災グッズを持ち出せない場合もありますので、身近な日用品を使った防災グッズの代用品の作り方を覚えておくと、いざという時に役立つかも知れません。

アドバイス01

簡易用マスクを
作ってみました

水害対策パネル

最近では冬だけではなく夏でも持ち歩いている方が多いマスクですが、風邪や粉じん対策、防寒や保湿などの目的で、防災グッズとしても大切なもののひとつです。洗濯が可能なガーゼタイプでも使い捨ての不織布タイプでもマスクを長時間使用していると雑菌が繁殖し臭いを感じることもあるので、できれば同じマスクを数日間着用するのは避けたいところですが、洗濯ができない状況や予備がない場合などの時のための簡易用マスクを作ってみましたのでご紹介いたします。

水害対策パネル

用意する材料と道具は、キッチンペーパー1枚(キッチンペーパーが巻タイプの場合、ミシン目で切った1枚分です)、輪ゴム4個、ホチキスです。
まず、キッチンペーパーを折ってプリーツ(折りひだ)を作ります。次に耳に掛ける輪ゴムを2個ずつ結び、ホチキスでキッチンペーパーの端に輪ゴムを固定します。
最後にプリーツ(折りひだ)をゆっくり開くとマスクの完成です。キッチンペーパーは破けやすいため、装着する際は気を付けてください。
※あくまでも簡易用マスクのため、感染症などを防ぐ用途には役立ちませんので、マスクの備えは忘れずに。

アドバイス02

簡易用スリッパを
作ってみました

水害対策パネル

次に、新聞紙を使って簡易用スリッパを作ってみました。道具を使用しないため、用意するのは新聞紙2枚(1足分)のみです。

まず、左写真のように右側から真ん中に向かって4分の1のところで1度折り、もう一度同じ方向におります。

水害対策パネル

新聞紙を裏返し、最初に折った部分を上にし、折っていない部分を下にします。そして、右側から真ん中に向かって3分の1のところを折ります。同じように左側から真ん中に向かって折ります。この時、左側から折った部分を右側に入れ込み、左下写真のように端部を斜めに内側へ折り込みます。

最後に、四隅(赤○)を三角に内側に折って、ひっくり返すとスリッパの完成です。

水害対策パネル

最初に新聞紙を折り畳んでおくと小さなサイズのスリッパを作ることができます。また、使用する新聞紙の枚数を増やしたり、折り畳んだ新聞紙を中に入れると、1枚より強度が増しますが、あくまでも簡易用スリッパです。鋭利なものや割れたガラスが落ちている場所での使用は怪我をするおそれがあります。
※スリッパを作るときや、新聞紙のスリッパを履いて歩くと新聞紙のインクが床や足裏などに黒く付着する場合がございます。

アドバイス03

単3電池を単1電池の代用品に
する方法を試してみました

水害対策パネル

さて、防災グッズとして備えていることが多い防災用ライトですがみなさまはどんな防災用ライトを備えていますか?
懐中電灯、ランタン、ろうそく、スマートフォンや携帯電話のライト機能など色々ありますが、やはり懐中電灯を備えている方が多いのではないでしょうか。しかし、電池を入れっぱなしでいざという時に電池切れになっていたり、単3電池はあるのに単1電池の買い置きがないという時に、単3電池を単1電池の代用品にする方法を試してみました。

水害対策パネル

この方法を知っている、試したことがあるという方もいらっしゃると思いますが、今回は段ボール、新聞紙、1円玉8枚、セロテープを使って、単3電池を単1電池の大きさにします。
まず、単3電池の高さに切った段ボールを、直径約34mmになるまで単3電池に巻きます(今回段ボールが足りなかったので新聞紙を巻きました)。1円玉8枚はセロテープでくっ付けて、高さ調整に使用します。

通常の単1電池を使うより暗いような気がしますが、非常時に照明がなく真っ暗よりも、少しでも明かりがあると安心しますね。

水害対策パネル

最後に、単3電池が1個足りない時、アルミホイルで代用できるということでしたので、こちらも乾電池式のランタンで試してみました。左上写真のように単3電池の高さに合わせたアルミホイルを入れてみたところ、点灯しますがやはり懐中電灯と同様に暗めでした。

以前よりも防災意識が高まっていることもあり、今回ご紹介した以外にも手作りの防災グッズや、いざという時の代用品など、たくさんの情報がテレビやインターネットでも確認することができます。防災グッズを備えることも大切ですが、正しい知識を身につけ、みんなで防災訓練などに取り組むことも大切です。