みなさま、『毎日使っているから大丈夫!』、『前にも同じようなものを使ったから大丈夫!』と思って、取扱説明書などを読まずに使っているものはありませんか?
今回の住まいるアドバイスは、もしかしたら使い方が間違っているかも…という事例をいくつかご紹介したいと思います。
アドバイス01
最初にご紹介するのは、毎日色々な場面で使っている洗剤です。例えば、洗濯機で使用する洗剤ですと、粉末・液体・ジェルボールなど色々な種類がありますし、通常使用する洗剤の他に、柔軟剤や漂白剤など、使う洗剤がたくさんあります。
ところで、洗濯機の種類や洗濯物の量などでも異なりますが、洗剤は適切な量を入れていますか?
『いつもより汚れが多い時は多めに入れる』、 『洗濯機が壊れるわけではないので適当に入れる』という方もいらっしゃるのでは。
確かに、いつもより洗剤を多くもしくは少なく入れても、突然洗濯機が故障するわけではありませんが、多く入れすぎると洗剤が残ったり、衣類の色落ちがひどくなる場合があります。また、少な過ぎると汚れが落ちなかったりします。
洗濯機の取扱説明書に、洗濯の水量に対して使用する洗剤の適切な量が記載されておりますので、必ず確認しましょう。
洗剤の適切な量は、洗濯機だけではありません。食器洗い乾燥機でも洗剤を多く入れてしまうと洗剤が残ってしまい、入れる洗剤を間違えると泡だらけになってしまいます。
また、除菌のためにと塩素系の洗剤でドアの取っ手などを拭く場合、洗剤を薄めても材質によっては変色や腐食を起こすことがありますので、特に注意が必要です。
このように洗剤を正しく使用しないと、不具合の原因のひとつになりかねません。設備機器や家電と同じように取扱説明書は必ず読みましょう。
アドバイス02
次は、浴室のシャワーです。
最近では一時的に水を出したり止めたりするスイッチがシャワーヘッドに付いている商品が多く、便利なためご自身で交換したり部品を取り付けることも多くなっています。
節水にも役立ち便利な機能ですが、入浴後シャワーヘッドのスイッチで止水したままにしていませんか?シャワーヘッドのスイッチはあくまで一時的な止水のため、そのままにしておくとシャワーに水圧がかかり水漏れなどの故障のおそれがあります。
スイッチで止水してしまいがちですが、使った後は水栓側で止水しましょう。
続いて、浴室のサーモスタット式水栓です。
サーモスタット式水栓とは、「サーモスタットカートリッジ」の働きで水と湯を自動調節し、水栓のハンドルで設定した温度の湯を出すことができる水栓です。
水と湯を混合するため、給湯器で設定している温度より低くなるため、給湯器の温度は希望温度より高めに設定する必要があります。
また、給湯器の設定温度が低い場合、湯の量が少ないため、「ぬるい」「水の出が悪い」と感じることがあります。その際は、まず給湯器の設定温度を確認してください。
アドバイス03
最後に、「ドアクローザ」が付いている玄関ドアや木製建具ですが、閉まる際にドアを押したり引いたりしていませんか?
ドアクローザは油圧によりドアをゆっくりと自動的閉めるための装置なので、無理な力が加わると取り付けているビスなどが緩み、開閉不良や故障の原因となります。
ドアクローザを調整する時もご注意ください。調整ビスを回しすぎると油漏れを起こし、故障の原因となります。
使い慣れているものほど、取扱説明書を確認せず見落としてしまっていることもあります。不具合が生じたり、故障してからではなく、今一度取扱説明書を確認してみましょう。 お手入れも取扱いも正しく行うことが、長持ちの秘訣です!