タイトル

ご入居後、注意して生活していても、いつの間にかついているフローリングの傷……自身で補修できないかと思うときはありませんか。
Vol.51では、フローリングにできてしまった擦り傷や凹み傷を、お客さまセンター担当者が実際に補修した記事をお届けします。

アドバイス01

補修材料や道具について

補修用品は、一般的なものから職人向けのプロ仕様のものまでたくさんの種類がありますが、今回は数ある補修用品の中から、身近にある100円ショップで売られていた、床の傷用の補修用品を使用しての補修に挑戦します。
※専門的な補修用品の使用は熟練技術が必要です。

アドバイス02

状態確認

状態確認

傷の状況が写真でも分かりやすいように、カッターナイフで、わざと大きな傷(写真上側に擦り傷、下側に凹み傷)をつけてみました。こちらを補修していきます。

アドバイス03

作業開始

作業開始

補修材は、パテタイプを使用します。
① ヘラに補修材を必要と思われる分だけ出します。ヘラは幅が大きい物の方が、きれいに平らにしやすいため、作業が楽に行えます。なお、このヘラも100円ショップの商品です。
使用するパテの量は傷の大きさにもよりますが、最初にあまり多く出し過ぎると作業しにくくなるので、少量から出していくのがお勧めです。

※補修材の使用に際しましては、商品の「使用上の注意」を必ずご確認のうえ、ご使用いただきますようお願いいたします。

アドバイス04

擦り傷の補修

擦り傷の補修

② 傷に沿って補修材を刷り込むように、ヘラに少し力を入れて傷を埋めていきます。
1回の作業で埋まらない場合は、同様の作業を繰り返します。

擦り傷の補修

今回は1回の作業で傷を埋めることができました。
作業後は、傷の周りに広がった補修材をウェットティッシュや濡れた布などで綺麗に拭き取ってください。
パテが乾くと固まってしまい、取り除くのに時間が掛かるため、傷を埋めた後すぐのタイミングで忘れずに拭きとりましょう。

アドバイス05

凹み傷の補修

凹み傷の補修

凹み傷に関しても①②と同様の作業になります。傷が深い場合は1回では埋まらないため、2回、3回と作業を繰り返して埋めていきます。
埋め終わって、補修した部分の周りのパテをきれいに拭き取れば作業は終了です。
なお、今回使用した補修材には、『完全硬化は24時間後』と記載されていたので、作業終了後は補修箇所には触れずに時間の経過を待ちました。24時間後にはべたつき等はなく、乾燥して固まっていました。

アドバイス06

あとがき

今回は100円ショップの補修材を使用しましたが、実際に作業してみると、色合わせが難しいと感じました。木目の模様や使用する補修材の色にもよりますが、補修箇所を木目の一部と割り切れば問題ない仕上がりではないでしょうか。
また色については、同メーカーおよび同商品のパテ材の色違いであれば、混ぜることができるため調色が可能ですが、100円ショップのパテ材の色は種類が限られているため、完全な色合わせは難しいと思います。

専門の補修業者であれば既存の色に合わせて調色するので、補修後はどこを補修したのか分からない状態まできれいに直すことも可能です。大きな傷の場合や特に気になるところは、専門の補修業者にご相談するなどの選択もあると思います。

この記事をみてご自身で補修をしてみたいと思った方は、他にもクロスの補修材、タイル目地の補修材、アルミサッシの補修材など様々な補修材が販売されていますので、ホームセンター等に行った際には、補修用品のコーナーを覗いてみてくださいね!(※)

※この補修方法はあくまでも一例であり、フローリングメーカーのホ-ムページに記載のある補修方法と異なる場合がございます。また、補修はご自身の責任でされるようお願いします。ご自身での補修が難しい場合は、専門業者にご相談ください。