タイトル

永く快適に暮らすためには、日々の点検とお手入れが必要です。しかし、室内には様々な設備機器があるため、お手入れする箇所がたくさんあり、気付かず見落とすことがあります。
今回は、気付かずに見落としがちな場所や設備機器についてお話ししたいと思います。

アドバイス01

給気口について

トラップのイラスト

住まいるアドバイスでよく登場する「給気口」ですが、フィルターのお手入れをしないと目詰まりし、外部から入る空気の量が少なくなると、24時間換気システムの効果が発揮できないため、フィルターのお手入れ、新しいフィルターの交換はとても大切です。
※24時間換気システムについては、住まいるアドバイス Vol.3をご参照ください。

給気口は外部から空気を取り入れているため、フィルターだけではなく給気口本体や、給気口の壁クロスもほこり等で汚れてきます。特に壁クロスは汚れが染み込んでしまうと、拭き取っても除去できなくなるため、こまめに乾いた布で拭き取りましょう。強く擦ったり、水拭きして濡れたままにしているとクロスが傷んでしまうので気を付けましょう。

洗面化粧台下のトラップ

また、室内の給気口と繋がっている外部(バルコニーや共用廊下等)のガラリ(通気口)もお手入れが必要です。室内と同じように外部が汚れていると、24時間換気システムの効果が発揮できないため、室内の給気口をお手入れする際は、外部のガラリも一緒にお手入れしましょう。
※給気口やガラリは高い場所に設置していることが多く、踏み台等を使用してお手入れする際は、十分に注意してください。

アドバイス02

水まわりのにおい

キッチン、浴室、洗面洗濯室等、定期的にお手入れしているのに、嫌なにおいがするということはありませんか?においの原因は色々ありますが、その中からいくつかをご紹介いたしますので、嫌なにおいを感じた時は確認してみてください。

キッチン下のトラップ

住まいるアドバイスVol.48でお伝えした「封水切れ」が、においの原因の場合もありますが、排水口まわりの汚れが原因になることもあります。キッチンのシンク、洗面化粧台のボウル、浴室の床は、日々お手入れはしていますが、気付かない汚れが残っていることも。
例えば、キッチン排水口のごみ受けや排水ワントラップ、洗面化粧台のヘアーキャッチャー、浴槽内の排水口、浴室排水口のヘアーキャッチャーや排水筒等は汚れが残りやすく、放置するとにおいの発生源になります。排水まわりの部品は脱着が可能で、細かい網目のお手入れは、少し面倒かもしれませんが、汚れはカビの発生原因となるため、お手入れはお忘れなく。
また、下水から上がってくるにおいを防ぐ役割をしている部品もあり、お手入れ後、きちんと取り付けられていないと、においが上がってくる場合があります。正しく取り外し、取り付けるためにもお手入れ前には取扱説明書を確認しましょう。

アドバイス03

サッシまわりについて

排水口

次に、水まわりほど頻繁にお手入れすることは少ないですが、サッシまわりにも気付きにくい箇所があります。サッシまわりのお手入れは、窓ガラス、枠、網戸を拭き、レール部分のごみ等を掃き出します。しかし一見レール部分にごみ等は残っていないようでも、砂や細かいごみ等が残っている場合があります。
この砂や細かいごみ等が残っていると、開閉時に引っ掛かりがあったり、異音がしたり、レールを傷付けてしまうことがあります。サッシは外部に面しているため、ごみ等が溜まりやすくお手入れしにくい箇所ですが、細いブラシを使用したり、掃除機で吸うなどしてお手入れしましょう。

排水口

お手入れと合わせて、サッシまわりの部品に異常がないか点検しましょう。例えば、クレセント錠を回して引っ掛かりがないか、クレセントロックや鍵が付いている仕様のものは、セット・解除できるか、結露受けや水抜き穴にごみ等が溜まっていないか等、確認しましょう。
メーカーや種類によって異なりますが、網戸には脱落・落下防止の危険性を抑えるために「はずれ止め」という部品が取り付けられています。お手入れや網を張り替えた後に、はずれ止めのセットを忘れてしまうと、開閉時にレールからはずれてしまったり、風が通り抜けるとがたつくことがありますので、きちんとセットされているか確認しましょう。

長期間、点検やお手入れせずに使い続けたり、全く使っていなくても経年変化や汚れの蓄積で不具合が生じることがあります。少しでも早く消耗品の交換時期や不具合に気付くためにも定期的に点検・お手入れをしましょう。
もし、今回お話した箇所を今まで点検・お手入れしたことがない、しばらくしていないという場合は、お手すきの際に確認してみてください。